全国知事会先進政策バンクでデジタル・ソリューション・アワード(優秀賞)を受賞しました。
この度、全国知事会から、先進政策大賞及びデジタル・ソリューション・アワード大賞(デジタル部門の先進政策大賞)等の選定結果に関する報告がありました。
静岡県からは、総合部門にエントリーした「掘らずにわかる!水質分析で漏水元を判別」(企業局水道企画課)と、デジタル部門にエントリーした「3次元点群データを活用したスマートフォン等による災害査定の効率化」(交通基盤部建設政策課未来まちづくり室)が、それぞれの部門の優秀政策に選定されました。
静岡県の過去の実績では、平成20年度から昨年度までの15年間で、30事業が優秀賞を受賞、うち2事業が先進政策大賞を受賞しています。結構すごいことだと思います。
デジタル関係では、令和3年度に「VIRTUAL SHIZUOKAデータセットの公開」で、先進政策大賞を受賞しています。令和3年度と言えば、静岡県にデジタル戦略局ができた年です! ※自慢か
それでは、今回受賞した2事業についてご紹介します。
総合部門で受賞した「掘らずにわかる!水質分析で漏水元を判別」については、通常は掘削調査を伴う漏水元の特定を、管を掘り起こすことなく、水道水の法定検査に使う技術を応用し、路面等からの湧水を分析することで、漏水元を判別する技術です。これまでの多くの事例から得た知見を体系化し、土壌の影響を評価したことで、湧水が漏水か、地下水か、農業用水等かを精度高く判別する手順を確立しました。
汎用性を高めたことにより、他の水道事業者が活用できる仕組みとして、現在までに県内7市1町と調査受託の協定を締結し、さらに本技術の活用が期待されます。また、様々な用水について応用が可能であり、衛星を活用した上空からの水の検知技術など、他の技術と連携することで分野を超えた活用も見込まれることが高く評価されました。
掘削調査では約100万円かかるところ、9年間で27箇所の掘削が不要となり、約2,700万円の工事費削減とともに交通障害などの社会的影響も軽減できました。
水質分析の判定結果により、迅速な対応を決断することができて、業務の効率化はもとより水道の使命である安定供給に大きく貢献していると言えます。
デジタル部門で受賞した「3次元点群データを活用したスマートフォン等による災害査定の効率化」については、スマートフォン等のLiDARセンサー機能を用いて、被災箇所の点群データを取得し計測を行うことにより、職員一人でコストをかけずに、現況横断図面の作成や取り壊し数量など設計・積算に必要な諸数量の確認を実現した内容となっています。
また、本取組は、被災時の点群データの可視化・蓄積により、被災可能性が高い箇所として、維持管理の重点化や効率化に資する可能性も高く、横展開も大いに期待できます。さらに、緊急性が求められる災害査定の申請において、作業の大幅な効率化を実現する手段を職員自ら考案し、無償ソフトウェアの活用によりコストをかけずに工夫して取り組んだことが高く評価されました。
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