デジタル田園都市国家構想について
今日は、昨年12月28日に行われた、デジタル田園都市国家構想実現会議(第2回)とデジタル田園都市国家構想関連施策について、お話ししたいと思います。
本構想のコンセプトは、「『新しい資本主義』実現に向けた、成長戦略の最も重要な柱であり、地方の豊かさをそのままに、利便性と魅力を備えた新たな地方像を提示するものである」となっています。
また、地方が抱える課題をデジタル実装を通じて解決し、誰一人取り残されず全ての人がデジタル化のメリットを享受できる心豊かな暮らしを実現し、地域の個性を活かした地方活性化を図り、地方から国全体へのボトムアップの成長を実現しつつ、持続可能な経済社会を目指していきます。
これまでの地方創生施策は継続しながら、デジタルの力によって高度化・加速化させ、本構想の下で「ミニ東京」ではない個性あふれる地域を実現していくための基礎をつくっていくとあります。
本構想における施策の概要は、下図の会議資料からも分かるとおり、デジタル田園都市国家構想に係る施策の全体事業費(R3補正+R4当初予算)は5.7兆円で、施策の柱は4つ。
- デジタル基盤の整備(5G、データセンター、ガバメントクラウドの実装等)
- デジタル人材の育成・確保(2026年度末までに230万人確保)
- 地方の課題解決のためのデジタル実装(2024年度末までにデジタル実装取組100団体)
- 誰一人取り残されない取組(デジタル推進員2022年度に1万人以上でスタート拡大)
となっています。
拡大して見たい場合はデジタル田園都市国家構想関連施策の全体像を御確認ください。
国は、デジタル田園都市国家構想を示し、地方が抱える課題をデジタル実装を通じて解決し、地域の個性を活かした地方活性化を図り、誰一人取り残されず全ての人がデジタル化のメリットを享受できる心豊かな暮らしを実現するための施策を用意していると言っています。
そのような中、知事は1月4日の仕事始めの式で、デジタル田園都市国家構想に関連し、以下のように述べています。
「日本というのは、誰かに言われる訳でもなく生活の総合芸術としてのお茶の文化が進化して、gardencityを造ってきた。実は日本の江戸の生活をヨーロッパ人が見たときにですね、gardencityだと言ったんです。イギリスでは、ロンドンやマンチェスターの都市部では、煙がもうもうとして、もはや人が住むところではないわけです。そんな中で都市においてgardenのある生活をしているのが日本だということになって、今度はgardencityが海外から里帰りして、それを訳したのが田園都市という訳です。」
「日本で庭といえば、真ん中に池があり、石積みをして、緑を配して、緑の向こうに山があるとそれを借景にします。借景もgardenの一部ですから、gardenの佇まいをもっているのが、静岡じゃないですか。元々富士山を借景に造っている訳です。街作りの理想は、元々は日本にあったということです。それが今、デジタル田園都市という形でルネッサンスを迎えようとしているのです。」
知事は、岸田内閣の進める「デジタル田園都市国家構想」について、構想自体と共に成長戦略に重点を置いていることが素晴らしいと言及しています。
その中で、静岡県は富士山を借景とする田園都市そのものであることから、この「デジタル田園都市国家構想」を強力に推し進めようとしています。
県では現在、令和4年度当初予算について、調整場面の最終盤まで来ていますが、デジタル戦略局としても、「デジタル田園都市国家構想」に基づく、新たなデジタル技術を活用した実装事業の横展開や、誰一人取り残さないためのデジタルデバイド対策、デジタル田園都市国家構想の基盤となる高速・大容量の通信規格5Gエリア展開の促進など様々な事業について、積極的に実行に移していき、地方を活性化させ、地方を元気にすることで、日本全体を元気にしていきたいと考えています。
<参考資料>デジタル田園都市国家構想推進関連施策
拡大して見たい場合はデジタル田園都市国家構想推進関連施策資料1を御確認ください。
拡大して見たい場合はデジタル田園都市国家構想推進関連施策資料2を御確認ください。
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