ポケモンGOとデータ分析vol.3 執念
前回まで:ポケストップやジムの整備とナイアンティック公認の周遊マップの作製
最後は、集大成としてのイベントの実施であった。
しかし、それはコロナによって不可能になったと思われた。2020年4月、緊急事態宣言が発令。プロジェクトの存続自体が危ぶまれる中、だが、プロジェクトメンバーの吉永章人主任の目は全然死んでいなかった。
「せっかく、ポケストップもジムも増えて、ナイアンティック公認の周遊マップを作ることが決まったのに。何もやらずに終わるなんて!そんなのはあり得ない!」
「伊豆半島の閑散期(9~12月)までには、まだ半年ある。何かできるはず。」
イベントは1つの場所に人が集まって密になるからダメなんだから、逆に密にならないイベントならOKってことだよな。ここにしかない風景と、お気に入りのポケモン・・・
そうだ!『ポケモンGO ARフォトコンテスト』をやろう!
フォトコンテストは、ツイッターとインスタで、「#伊豆半島でポケモンGO」を付けてもらって投稿してもらい、その中から最優秀賞、優秀賞、市町賞などを出すというもの。
企画は至って簡単。ツイッターとインスタのアカウントを用意して、10月1日から12月31日の間に投稿してもらうだけ。
さーどれだけの投稿数があるか。
最初の目標投稿数は1,000。他地域でのイベントの状況から設定したもの。
吉永主任はしたたかだった。準備は着々と進んでいた。プロジェクトの協力団体、静岡県eスポーツ連合と連絡を取り合い、インフルエンサーを確保していたのだ。声優の田中ちえ美さんとeスポーツキャスターの柴田将平さんはノーギャラでの協力。SNSにフォトコンテストの開催をPRしてくれた。もうひとつは、ポケモンGOの公式アカウントからのお知らせだ。この影響はとても大きかった。
10月に入り、投稿数は伸びに伸び、10月半ばには既に1,000を超す勢い。その時点で早くも目標数2,000への上方修正を行った。最終的には、2,189作品の投稿となった。
目標は達成されて、大喜びのところだが、吉永主任の表情は、まだまだ満足していなかった。
次回、データ分析。
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