ふじのくにのデジタル化推進事業2
前回は、ふじのくにのデジタル化推進事業で進められてきた6本の実証事業のうち、6の図書館のデジタル化と1の県庁入口エリアのデジタル化についてお話しましたが、今回は、2の産業創造コミュニティプラットフォームの創設と、3漁業操業情報を利用した海底地形図作成についてお話します。
2については、事業関係者が国の政策に係る補助金情報及び県の施策情報の周知並びに将来的にはワンストップの申請ができるプラットフォームを作る一方、事業者間での情報交換が活発にできる場として、新たな価値の創造の場となるよう異業種間連携を促進できるようなものにしました。
<プラットフォームの概要とスマホ画面のイメージ>
このプラットフォームは、既に、昨年の12月から運用開始されており、しずおか産業創造プラットフォームのホームページから入ることができます。
私もアカウントを取って入ってみました。スマホで簡単にアカウントは取れますので、是非、皆さんも参加されて、様々な情報を見つけてください。
3については、南駿河湾漁業協同組合の協力を得て、日々沿岸部を航行する漁船の魚群探知機から得られる水深や位置データを取得し、実用的な海底地形図の作成が可能であるかを検証するものであり、加えて、漁船の水温計から取得したデータから水温マップの作成が可能であるかを検証しました。
また、これら漁船から得られる各種データの取得方法については、遠隔地においても自動での送受信を可能とする方法を検討したものです。
漁業操業情報を利用した海底地形図作成ですが、通常、海底地形図を作成する場合、専用船を借りて、何日も測量することとなり、結構な費用が掛かります。実際に、海岸の浸食状況を確認するために、毎年度、海底地形図作成のための測量業務を発注していますが、この方法を採用すると漁船に機器を設置し、水深や水温、位置データの取得をしてもらうことで、測量業務の簡素化が期待できます。
また、海底地形図に加えて、水温マップができるところがすごいところで、漁業者にとって有益な情報であるため、漁業の操業支援につながることも期待されます。
今年度の成果は、データの自動送受信が可能なことが確認でき、海底地形図は既存の測量方法と比べ精度がやや劣るものの、地形変化のトレンドの確認が可能なことが判明し、水温マップの作成も可能なことが確認できました。
来年度は自動送受信による航行データを蓄積し、また解析手法を改善し、海底地形図の作成の精度向上を図っていきます。
次回に続く
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