先輩職員の声 宮﨑 貴生
宮﨑 貴生
所属 志太榛原農林事務所 家畜検査課(中部家畜保健衛生所)
職種 獣医師
入庁年 令和2年
※掲載している職員の所属や業務内容は、令和5年10月現在の情報です。
ある1日のスケジュール
- 月曜日
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ホルマリン固定臓器の切り出し
病気の家畜は解剖され、臓器がホルマリンに浸けられた状態で家畜検査課へ搬入されます。その臓器を組織標本に適した大きさ、薄さにカットすることを切り出しといいます。
- 火曜日
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パラフィン包埋
切り出した臓器の水分をパラフィン(蝋の様なもの)で置換し、パラフィンブロックを作成します。
- 水曜日
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パラフィンブロックの薄切
細胞レベルの観察に適した厚さ(3μm程)にパラフィンブロックを薄くスライスすることを薄切といいます。検体数が多いと丸1日かかることもあります。
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木曜日
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組織標本の染色、鏡検
組織を構成する細胞はそのままでは無色なので、核と細胞質を染色して組織標本を完成させます。組織標本を顕微鏡で観察し、組織診断を下します。
- 金曜日
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病性鑑定回答書の作成
農場の状況や病理検査の診断、その他の検査(細菌、ウイルスなど)を総合的に勘案し、病性鑑定回答書を作成します。
現在、どんな部署で、どんな仕事をしていますか?
家畜検査課は病性鑑定(病気の診断)に特化した部署で、他の家畜保健衛生所では行うことのできない高度な検査を行います。
検査部門はウイルス、細菌、病理があり、それぞれ研修を受けた専任の職員が担当します。
自分は病理検査を担当し、顕微鏡を用いて病畜の検査、診断を行っています。
これまで仕事をしてきた中で、最もうれしかったこと、印象に残っていることはどんなことですか?
病性鑑定は様々な検査を総合して診断を下すことが多いのですが、他の検査で原因の特定が進まないときに、自分の病理検査の結果が診断に結びついたときにはやりがいを感じました。
静岡県職員を目指した時期及び志した理由を教えてください。
大学在学中は牛や豚といった大動物に興味があり、畜産関係の仕事に就きたいと考えていました。
そのため、獣医師が畜産に携わる代表的な職場として家畜保健衛生所を志望しました。
自分は静岡県の出身ではないのですが、大学時代に観た静岡県沼津市を舞台とした某アニメに多大な影響を受けて本県に就職しました。
県職員の仕事の「やりがい」は何ですか?
家畜検査課は他の家畜保健衛生所とは異なり、現場に出て生産者と関わる機会はほとんどありません。
しかし、専門的な知識や技術をもって病気の検査を行い、現場の問題を解決に導くことができるのがやりがいにつながっていると感じます。
職場の雰囲気を教えてください。
和やかで風通しの良い職場だと思います。
業務の特性上、他の検査担当者と相談することも多いですが、皆丁寧に話を聞いて相談に乗ってくれます。
これから目指す県職員像、今後やりたい仕事等をお聞かせください。
今は自分の担当している病理検査に関する知識を蓄積し、より正確な診断が下せる様になることが第一の目標です。
今後、他の家畜保健衛生所に異動になった際は、ここでの経験を生かして現場で活躍することができたらと考えています。
終業後や休日の過ごし方について教えてください。
本課は比較的定時に仕事が終わるので、平日は時間にゆとりがあります。そのため、ランニングをしたり健康的に過ごしています。
休日は緊急時のために待機する当番の日もありますが、そうでない日はお酒を飲んだりしています。たまに思い出したように外出する日もあります。
県職員を目指す方へのメッセージをお願いします。
県職員獣医師の配属先は家畜保健衛生所の家畜衛生課および家畜検査課、畜産試験場や県庁、農林事務所など複数あります。
それぞれの配属先内でも業務は多岐にわたっていて、きっと自分に合う業務が見つかると思います。
若手職員を対象とした研修なども行っているので、是非本県への就職を考えて頂けたらと思います。
このページに関するお問い合わせ
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