実践NOTE568 「双方の成長を促す学校間交流 ~子供同士の生きた関わりをきっかけに~」

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ページID1074036  更新日 2025年7月31日

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双方の成長を促す学校間交流 ~子供同士の生きた関わりをきっかけに~

静岡県立浜北特別支援学校 教諭 染葉由布子

 本校では、小、中、高の発達段階に合わせ、『知る』、『分かる』、『認める』という三つのキーワードを設定し、見通しをもった学校間交流を行っています。今回は、『知る』をテーマにした小学部の取り組みを紹介します。

「心の優しさは一緒だね。」~出前授業~

授業の様子
中瀬小での出前授業の様子

 本校職員が交流校で行う出前授業では、施設や学習の説明に加え、VOCA(Voice Output Communication Aidの略 音声出力コミュニケーション補助装置)や卓上ベルを使った体験を行います。楽しみながら学習することで、「浜北の人と中瀬小の人では、心の優しさは一緒なんだな。」「一緒に遊ぶのが楽しみ。」と活動への気付きにつながります。

「初めまして。よろしくね。」~リモートで自己紹介~

交流の様子
リモート交流の様子

 互いを『知る』ために、年間の活動はペアを決めて行います。
 初回は、リモートでの自己紹介です。名前を伝える子、好きな物クイズをする子、イラストを使ってアピールする子、思い思いの方法でコミュニケーションを取る姿が見られました。

「ようこそぼくらの学校へ。」~学校探検~

交流の様子
ウォークラリーの様子

 メインの活動は、中瀬小学校の児童が来校して行う学校探検です。チェックポイントでは、ボッチャ、サインクイズなど、本校児童の得意な活動を設定しました。張り切って手本を見せ、自信満々に答えを教える本校の子供たち。ペアの友達と歩調を合わせ、目線を合わせて話を聞く交流校の子供たち。自然で優しい関わりが見られました。

「ありがとう。楽しかったよ。」~手紙の交換~

交流の様子
手紙を渡す様子

 交流後、どの学年からも「手紙を書きたい。」の声が上がりました。代表の4年生が手紙を届けると、交流校の友達からも手紙が渡され、大喜びの子供たち!手紙には、「ボッチャがうまくてびっくりしたよ。かっこいい名刺をもらってうれしかったよ。手話を教えてくれてありがとう。」と、テーマにせまる言葉がありました。「ありがとう。」「元気でね。」の挨拶を交わし、交流が締めくくられました。

 これからも、相手を『知る』ことをきっかけに、互いの頑張りが『分かり』、同じ地域の仲間として『認め合う』ことのできる子供たちを育てる豊かな関わりを築いていきたいと願います。

このページに関するお問い合わせ

教育委員会教育政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3168
ファクス番号:054-221-3561
kyoui_seisaku@pref.shizuoka.lg.jp