実践NOTE547 「泣き顔も 笑顔に変わる 保健室 ~子どものレジリエンスを高めるために~」
泣き顔も 笑顔に変わる 保健室 ~子どものレジリエンスを高めるために~
吉田町立自彊小学校 養護教諭 見崎 由佳
はじめに
本校は全校437名の中規模校です。学校の重点目標「ともにやってみよう」を子どもも大人も意識しながら日々の授業や学校行事に取り組んでいます。吉田町内の4小中学校全てがリーディングDX校に指定されており、端末の普段使いによる個別最適な教育活動が特長です。
また、榛原地区養護教諭研究会では、平成25年度から子どものレジリエンスを高める取り組みを継続して進めています。
自分の心と身体を大切に
子どものレジリエンスを高めるためには、長所も短所も含めて自分を認めること、自分の心と身体を大事にしようと思えることが大切だと考え、保健室からメッセージを送り続けました。
まず保健室前廊下にリフレーミングカードを常設掲示し、短所と思っている部分も、見方を変えれば自分の味方になること、複数の視点を持つことの重要性を伝えました。
また、吉田町は性に関する指導を小中9年間を通して行います。その時に使用する資料を、校外研修で学んだ内容も参考にしてパワーポイントで作成し、学期始めに発育測定と合わせて行う保健指導にて全学年に話をしました。保健指導をきっかけに、自分がおなかの中にいたときのことを家族に聞いてみた子どももいました。
仲間の心と身体を大切に
仲間から認められ、所属感や自己有用感を高める機会を増やしたいと考え、全校児童の誕生日を入れたカレンダーを1年分作成して年度末に掲示しました。「僕の誕生日、あったよ」「私と同じ誕生日の子、3人もいるんだね」「ペアさんの誕生日が来週だからお祝いしに行きたいな」などさまざまな反応がありました。
今年度は誕生日カレンダーを月ごとに作成、掲示しています。校内に「おめでとう」「ありがとう」の輪を増やしていきたいです。
おわりに
友達のよいところはすぐに見つけられるのに、自分のよいところをなかなか見つけられない子どもたちへどのようにアプローチするか、今も試行錯誤中です。今後は保健委員会と協力して心と身体に関する企画を考えています。これからも養護教諭として子どもたちに寄り添いながら、一人一人の成長を支えていきたいです。
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