実践NOTE553 「「ここに通えてよかった」と思える学校をみんなでつくる」
「ここに通えてよかった」と思える学校をみんなでつくる
長泉町立北小学校 教諭 北原 淳平
はじめに
私の所属する長泉町立北小学校では「あなたが大切」を合言葉に、教職員、子ども、保護者、地域が一丸となって、ウェルビーイングな学校を目指しています。全校児童844人、個性豊かな一人ひとりを支えるため、私たちが日々取り組んでいることを紹介します。
子どもに寄り添う教育のありようを考え続ける
「あなたが大切」を実現するためには、子どもを主語にした教育が不可欠です。各種会議において、その行事・活動の本質を問い直したり、子どもに何を願っておこなうかを明らかにしたりする議論がなされています。また、積極的な生徒指導を重んじ、管理職や生徒指導主任を中心とした教職員全員で北小の子を育てる、という思いのもと、丁寧で細やかなサポートが快く交わされています。
子どもの思いと教師の願いをつなげる授業づくり
「やってみたい」「考えたい」「話し合いたい」など、その子が自分の目的に向かって夢中になる姿を支えることが、「あなたが大切」の実現になると考えます。
私は学年主任として、短い時間でも教室をのぞき、日々変化する子どものとらえ方や授業観を各担任とお互いに更新できるように心がけています。また、他学年の先生とも各学級の子どもが面白いと思える授業構想を一緒に考えるなど、毎日の授業の質を向上させることを目指しています。
主体的に「研修」をつくる
何より、北小につどう先生方は、明るく前向きです。ベテラン、中堅、若手それぞれのもつスキルや観(注1)を共有しようと、多様な研修の機会を設けています。勤務時間内に有志でおこなう「ちょこ勉」では、通信票の書き方やICTの使い方講座から趣味の語り合いまで。印刷機近くに設置する「ちょこべんコーナー」には、席替えやレクの方法、学級だよりなど定期的に変化する掲示が。最近、学年部会の前に学年主任が15分集まる「ちょこミー」も始まりました。意図的な機会に限らず、弾む会話が日常的に飛び交う北小は、事務の先生方も含めて、和気あいあいとしたチームになっています。
*注1:ここでいう「観」は、教育観、子ども観、授業観など、その人がもつ見方や考え方、信念の意です。
おわりに
私は、人に恵まれるなあとよく思います。さまざまな出会いに感謝し、学び続けることで、一層自身の観を広げ、磨いていきたいと思います。
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