実践NOTE557 「「学びの芽生え」から「自覚的な学び」へ」
「学びの芽生え」から「自覚的な学び」へ
社会福祉法人大東福祉会おおさかこども園 保育教諭 植田 里美
「交流」から「連携」そして、「接続」
当園は掛川市立大坂小学校に隣接し、子どもたちの小学校への憧れの気持ちが自然と育つ環境にあります。これまでの園小の交流に、新たな視点として“つながりを意識した相互理解の場”(ジョイント活動)を加えました。それにより目的が明確になり、小学生が園での経験を思い出しながら自ら構想を練り、交流の場を計画してくれました。年長児も気負うことなく小学生との交流を楽しみ、心躍らせて戻ってきた顔は授業への興味や期待を大きく膨らめ、充実感に満ち溢れていました。園と学校のつながりが深まった成果だと感じます。
小学校での学びの様子を知ることが始まり!
「小学校につながる学びって何だろう」という疑問から、公開授業の参観を重ねていきました。小学校では園の活動や経験、日々の生活を軸にして、自ら試したり、友だちと教え合ったりする様子が見られました。改めて小学校教育の理解を進めながら、幼児教育を行うことの大切さを感じました。
園での経験が学ぶ姿につながる!
園では、子どもたちの気付きや試したい気持ちを受け止め、さまざまな経験ができる環境の設定を大切にしています。自ら必要となる道具を選択し、失敗や成功を繰り返しながら作りあげる経験をします。小学校とのジョイント活動である「夏の遊び」では、泡遊びを軸に、泡だて器や絞り袋などを自分で選択し、様々なケーキ作りを楽しみました。また、うちわや筒、ストローを駆使していかに大きなシャボン玉を作るかなど、存分に夏の遊びを経験しました。それが1年生の生活科の授業で園の経験を活かした環境設定につながり、いきいきと学ぶ姿となっていることはとても嬉しいことでした。
つながる学びを大切に!
幼児期に親しんだ活動を学校で展開してもらうことで、より分かりやすく学びに向かうことができました。安心して学校生活を送ることが、自分を発揮できることにつながっていきます。今後も園と学校のつながりを大切にしながら、園で豊かな経験を積み重ねていけるよう、さらに研修を深めていきたいと思います。
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