実践NOTE541 「幼児教育と小学校教育の円滑な接続をするために」
幼児教育と小学校教育の円滑な接続をするために
松崎町立松崎幼稚園 教諭 植松 純子
遊びを通して学ぶ幼児期の教育から、教科等の学習を中心とした小学校教育へと移行する中で子どもの発達や学びの連続性を確保するためには、「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を手掛かりとし、幼稚園と小学校の教職員が保育と教育との共通点や違いを、対話や活動を通して相互理解することが必要であると考えます。
先生大集合!
令和5年度から町教育委員会主催で“先生大集合”と称し「知り合う」をテーマに、町内幼・保・小・中・高・特別支援学校を加えた全校種の教職員と地域協力隊の方が一堂に会しました。年3回の集会を通して体験を共にし関わりを深めることで、子どもたちのことを話し共に育てていこうとする土台となりました。
幼保の横のつながり
幼保の横のつながりをつくることを目指し、町内私立保育園の5歳児との交流を年4回実施しています。運動会ごっこでは、紅白のチームを意図的に編成し、リレーで走る順番決めを子どもたちに任せてみました。幼保のみんなで意見を出し合い、友達を応援しバトンをつなげたことで協同性が育まれました。
幼保小の縦のつながり
小学校での交流活動(プール見学・運動会練習見学・弁当交流・マラソン大会見学・体験入学等)を年4~5回程度計画的に行っています。小学校入学を意識し、期待感を高めるようにしました。交流後、幼・保・小の教職員が交流の良かった点や改善点等意見交換し、次年度のよりよい交流につなげるようにしました。また、「交流を通してどのような力がついたのか」「5歳児に育まれる資質・能力とはどのようなものなのか」と、学びのつながりに視点を置いた話し合いをし、幼保小の教職員が認識を共有しました。横のつながりや縦のつながりを深めることは、子どもたちの小学校入学に対する不安を軽減し、安心感を高めることにつながっていると思います。
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