実践NOTE569 「子供主体の授業作りを目指して」

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ページID1073950  更新日 2025年7月31日

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子供主体の授業作りを目指して

御前崎市立白羽小学校 教諭 寺田 文弓

はじめに

授業の様子
筆者授業風景

 御前崎市では、「学びこむ」を授業改善テーマに、子供主体の授業作りに取り組んでいます。子供が「学びこむ」授業にするために、本校では、個別最適な学びと協働的な学びの一体的充実を目指し研修に取り組んでいます。今回は、5年生の算数科「合同な図形」の単元を例に実践を紹介します。

個別最適な学びのために

1.単元の情報の開示
 まず初めにオリエンテーションを行い、単元の目標、学習内容、評価規準、既習事項、時数を子供と共有しました。その後、子供たちは単元をどのように進めるか自分で計画を立てました。発展学習までやろうと意気込む子、4年生の復習から取り組もうとする子など、どの子も「やってみたい!これならできそう!」という思いをもち、自分に合った計画を立てることができました。

2.環境の設定 ~教材・学習の場の準備~
 今回は、既習事項の掲示、実物、困ったときに助けとなる情報、前学年、次学年での学習内容を準備しました。合同な図形のかき方の説明は動画を撮っておき、学習用端末でいつでも見られるようにしました。教室では掲示する場や教材を置く場がたりないので、学習室を基本とし、廊下でも学習できるようにしました。このように、必要な情報を自分のタイミングでいつでも選べるようにしておくことで、自分で学びを進められる子が増えてきました。

授業の様子
情報の伝達は文字言語&先出し
廊下での学習の様子
廊下も大切な学習の場

協働的な学びのために

授業の様子2
HELPサインで協働学習へ

 個別最適な学びが協働的な学びにつながるよう、進度表を活用しました。子供は、自分の進度を、「OK」「まだ」「ヘルプ」の3つで表現し、互いにサインを送ります。そうすることで、ヘルプの子はOKの子に聞きに行くことができ、必要感のある協働の姿が見られるようになりました。

おわりに

 本校では、どの教員も同様の実践を行っています。このような実践を継続してきたことで、どの子も学習に意欲的に取り組めるようになってきています。今後も、子供たちが楽しく学びに向かえるよう、全職員で取り組んでいきたいです。

このページに関するお問い合わせ

教育委員会教育政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3168
ファクス番号:054-221-3561
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