しずおか文化財ナビ 金剛石目塗(蒔地)
- よみ
- こんごういしめぬり(まきじ)
- 指定区分、指定種別
- 県指定/無形文化財 ・ 無形文化財
- 指定日
- 2015年12月8日
- 員数
- 一般公開有無
- 無
- 公開情報
指定内容
【指定資料】 金剛石目塗(蒔地)は、静岡漆器の質向上のために、大正13年(1924)、静岡市の鳥羽清一によって考案された漆塗である。これは、漆器の下地に川砂を用いる技法で、耐水、耐熱、耐酸性を向上させる効果があり、制作には以下の特徴を有する。
- 素地には乾漆及び木製品を用いること
- 下地は砂を用いた蒔地で、地塗、砂蒔地、蒔地固め漆塗、研磨を複数回繰り返すことにより、堅牢に仕上げること
- 塗工程は、乾燥を挟んで複数回繰返し、天然の漆液を用いること
- 下地工程から研磨工程までの一連の作業を同一工房内で行うこと
本技術は、他の漆器産地に類例のない、静岡県特有のものであり、優れた工芸技術として静岡県の伝統工芸史上特に重要な地位を占める。
また技術の保持者は、考案者を祖父に持ち、親子三代約90年にわたり同一技術を継承している。一連の工程全てに精通し、同技術を正しく体得する。
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