しずおか文化財ナビ 久能山東照宮 本殿・石の間・拝殿
- よみ
- (こくほう)くのうざんとうしょうぐう ほんでん、いしのま、はいでん
- 指定区分、指定種別
- 国指定/有形文化財 ・ 国宝/建造物
- 指定日
- 2010年12月24日
- 員数
- 所在地
- 静岡県静岡市駿河区根古屋390
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 無
- 公開情報
- 随時 建造物の外より拝観(内には入れない)
所有者情報
久能山東照宮
指定内容
久能山東照宮は、徳川家康を祀る霊廟として創建され、元和3年(1617)に建立された本殿、石の間、拝殿は、いわゆる権現造の形式をもつ複合社殿で、中井大和守正清によって造営された。
社殿は、伝統様式である和様を基調とし、複雑な構成になる立面や軒廻りなどを巧みにまとめており、細部も整った意匠をもっている。また、要所に彫刻や錺金具などを用いて荘厳化をはかり、江戸幕府草創期における質の高い建築技術や工芸技術を伝えている。
久能山東照宮本殿、石の間、拝殿は、極めて洗練された意匠をもつ権現造社殿であり、江戸幕府における造営組織の草創期において、その礎を築いた中井大和守正清の代表的な遺構のひとつとして貴重であるとともに、江戸時代を通じて、権現造社殿が全国的に普及する契機となった東照宮建築のうち、最初に建てられた社殿として、わが国の建築史上、深い意義を有している。
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