しずおか文化財ナビ 梅ノ木沢遺跡出土斧形石器
- よみ
- うめのきざわいせきしゅつどおのがたせっき
- 指定区分、指定種別
- 県指定/有形文化財 ・ 考古資料
- 指定日
- 2019年11月22日
- 員数
- 8点
- 所在地
- 静岡県静岡市清水区蒲原5300-5(静岡県埋蔵文化財センター)
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 有
- 公開情報
所有者情報
- 静岡県
- 静岡市葵区追手町9番6号
指定内容
【指定資料】 本資料は、愛鷹山南側山麓に所在する梅ノ木沢遺跡で、地表下5.5mにある旧石器時代の地層から出土した斧形石器である。8点の斧形石器は、長さ25.6cm~12.2cm、幅8.7cm~5.8cm、厚さ3.8cm~1.9cmの大きさである。旧石器時代の斧形石器の多くは磨製技術によって作られる特徴があるが、全国的に出土数が少なく、本石器も希少な事例である。
さらに、8点とも意図的に破砕されたことが判明している。石器を意図的に破砕する行為が旧石器時代に存在したことを示す全国初の事例である。
以上から、梅ノ木沢遺跡出土の8点の斧形石器は旧石器時代の希少な石器であるとともに、旧石器時代に石器を意図的に破砕する行為が存在したことを全国で初めて示した点で、その学術的価値は高いと評価できる。
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