しずおか文化財ナビ 木造千手観音立像(静岡市)
- よみ
- もくぞうせんじゅかんのんりゅうぞう
- 指定区分、指定種別
- 県指定/有形文化財 ・ 彫刻
- 指定日
- 1982年2月26日
- 員数
- 1躯
- 一般公開有無
- 無
- 公開情報
- 京都国立博物館に寄託
指定内容
【指定資料】 像高146.3センチメートル、桧材、一木造、素地仕上、彫眼、平安時代
頭上に11面をいただく42臂の千手観音像である。桧の一木から合掌手の上膞、宝鉢手のすべてを含む頭体幹部を彫出するもので、眼は彫眼とし、内刳りはない。
また、天冠台や胸飾り、腰紐、臂や腕の釧、腰布の縁取りまでをやや細かく刻み出し、素地仕上げとしている。その手法や表現は平安時代初期以降に流行した檀像風素木造彫刻の風を伝えるもので、その顔立ちやこまかな襞を畳む衣文のさまに独得の工夫が見られるなど地方色がにじみ出ている。おだやかな造形から10世紀の作と推定され、当地方檀像風素木彫刻を代表する顕著な遺品といえよう。
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