しずおか文化財ナビ 原分古墳出土遺物一括

よみ

はらぶんこふんしゅつどいぶついっかつ

指定区分、指定種別

県指定/有形文化財 ・ 考古資料

指定日

2020年3月27日

員数

305点

所在地

静岡県静岡市清水区蒲原5300－5（静岡県埋蔵文化財センター）

一般公開有無

有

駐車場の有無

有

公開情報

 

所有者情報

• 静岡県
• 〒420-8601 静岡県静岡市葵区追手町9番6号

指定内容

【指定資料】　原分古墳は、駿東郡長泉町下土狩に所在した直径17m、高さ1.9mの円墳である。埋葬施設は、全長7.5m、幅1.9m、高さ2.0mの無袖形の横穴式石室であり、内部に伊豆凝灰岩製家形石棺1基や釘付木棺1基を納めていた。埋葬者数は、出土人骨等から4名以上である。
原分古墳の横穴式石室からは、金銅装馬具2組、圭頭大刀1点や銀象嵌装大刀1点を含む大刀4点、鉄鏃43点以上、鉾1点、飾弓4張、冠に伴う可能性がある金銅製飾金具9点、玉類12点のほか、須恵器37点、土師器4点など極めて豊富な遺物が出土した。
また、墳丘、周溝及び墳丘外の土器廃棄土坑から出土した土器は、墳丘上や墳丘外で行われた古墳祭祀にかかわるものと考えられ、墳丘内外における埋葬儀礼の実態を示すものとして重要である。
原分古墳の出土遺物は、古墳時代終末期（7世紀）の駿河東部を代表する有力者層の存在を示すものであり、静岡県の古代史を語る上で欠かせない重要な一括資料である。
古墳時代終末期（7世紀）／飛鳥時代

地図情報

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