三重県庁さん(バリフリツアー)取材その5
UD特派員の松浦です。
続いては、三重県がバリアフリー観光を推進させる上で、とても大きな存在となっている『NPO法人 伊勢志摩バリアフリーツアーセンター』をご紹介します!
伊勢志摩バリアフリーツアーセンターは、平成14年に三重県からの支援を受けて設立されました。
突然ですが、皆さんは『パーソナルバリアフリー基準』という言葉を知っているでしょうか?
『パーソナルバリアフリー基準』とは、障がい者の数だけ障がいの種類があると考え、一人ひとりのニーズを把握して、『行ける』場所ではなく、『行きたい』場所に行く方法を一緒に考えるシステムです。
伊勢志摩バリアフリーツアーセンターでは、この『パーソナルバリアフリー基準』に沿って、伊勢志摩を訪れる障がい者や高齢者のサポートを行っています。
数多くの取組がされていますが、今回はその中からいくつかを紹介していきます。
バリアフリー観光情報の収集&発信
地元障がい者の調査によって、観光施設・宿泊施設・交通機関・トイレ情報などを収集し、発信しています。
そして、その情報をもとに旅行のアドバイスをしています。
観光地のバリアフリー化
観光・宿泊施設に対して、バリアフリーを取り入れるためのアドバイスを行っています。
市からの補助もあり、バリアフリー化の整備が着実に進められています。
伊勢神宮での取組
石段などで車いす参拝者のお手伝いをする参拝ボランティアを育成。
玉砂利を通るため、タイヤの太い車いすの貸し出し。
神宮参拝にくる障がい者、高齢者に役立ててもらうためのスマートフォンアプリ「伊勢・旅バリフォン」の開発。
このアプリは伊勢神宮周辺の施設や店舗、トイレなどのバリアフリー情報が詳しく発信されています。
このような取組により、伊勢神宮の車いす参拝者数は、平成12年に1398人だったのに対して、平成25年にはなんと17262人になったそうです。
以上のような取組を行い、バリアフリー観光を推進していくことで、伊勢志摩バリアフリーツアーセンターは、日本一のバリアフリー観光地づくりを目指しています。
今回取り上げた以外の取組もぜひ伊勢志摩バリアフリーツアーセンターホームページでチェックしてみてください!
伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの取組は、本当に障がい者や高齢者の視点に立って行われていて、素晴らしいなと思いました。
バリアフリー調査も実際に障がいをもっている人が行っているため、信用しやすいです。また、伊勢神宮での取組の成果には驚きました。
私が小さい頃に行ったときは、バリアフリーの取組があまりされてなかったため、階段や玉砂利に大変苦労したのを覚えています。
バリアフリー整備が進んだ今、ぜひ玉砂利用の車いすに乗って、伊勢神宮参拝に行きたいです!
現在、伊勢志摩バリアフリーツアーセンターのような取組をしている団体は北は北海道から南は沖縄まで、全部で17あります。
もちろん、静岡にも『伊豆バリアフリーツアーセンター』があります。
このような団体に相談することで、安心して『行きたい』場所に行くことができると思います。
障がい者や高齢者本人、またご一緒に行く方はぜひぜひ相談してみてください!
私もバリアフリーツアーセンターを活用して旅行に行ってみたいと思いました。
次は最後の投稿として、三重県庁さん取材のまとめをしていきます。
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