第41回国際福祉機器展(田代特派員)その3
UD特派員の田代恵理です。
今回は、「LIXIL(リクシル)」様をご紹介します。
私は、福祉機器の一つ一つの機能や快適さも大切ですが、実際に福祉機器を取り入れる住環境が一番大切だと思います。
LIXIL様では、商品だけでなく、福祉機器の取り付け位置や組み合わせ、空間の広さやスペースの取り方、動線などの計画を通して、暮らしそのものがUDであることが大切と考えているため、非常に興味を持ちました。
実際に、国際福祉機器展でのブースでは、住宅・高齢者施設・病院・公共トイレ・幼児用トイレ等、空間ごとに展示し、実際の生活の空間を感じることが出来ました。
また、展示ブースの中には、祖母・祖父・父・母・子供と家族の絵が描かれており、対象者だけでなく、家族も視野に入れている事が分かります。
そして、LIXIL様ではこのようなイベントを通して、お客様とのコミュニケーションも大切にしていました。
このような人と人との繋がり・家族との繋がりを大切にしている姿を感じ、それこそUDの魅力だと感じました。
全部をご紹介できないため、私が特に魅力を感じたUD取組「UD検証スペース」をご紹介したいと思います。
使用者の身体状況や建築(空間)条件などを踏まえ、様々なサイズの空間や製品の設置位置を確認することが出来るスペースで、シミュレーションし、使いやすさの確認・分析をして、提案に繋げています。
さらに、天井に設置したカメラにより、平面図を見るような感覚で、普段気がつかない空間内での動きも把握することができます。
これにより、製品単体での位置はもちろん、製品を組み合わせた時の状況が確認できます。
製品単体は良くても、設置する住環境・生活空間が整っていなければ、その製品は精一杯の機能を発揮することが出来ません。
この空間に着目することは、LIXIL様の一番の魅力であり、素晴らしい点だと感じました。
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