しずおか文化財ナビ 江戸城石垣石丁場跡(熱海市 )
- よみ
- えどじょういしがきいしちょうばあと
- 指定区分、指定種別
- 国指定/記念物 ・ 史跡
- 指定日
- 2016年3月1日
- 員数
- 所在地
- 静岡県熱海市下多賀字中張窪
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 無
- 公開情報
- 随時
所有者情報
- 熱海市ほか
文化財の説明
江戸城石垣石丁場は、江戸幕府が諸大名を動員して行った江戸城改修に伴う「公儀御普請」で用いる石垣の石材を採石、加工した石丁場である。江戸城改修の普請は、徳川家康が慶長8年(1603)に江戸市街地の普請を諸大名に命じたことを皮切りに、翌9年(1604)から慶長12年(1607)にかけて、本丸、二の丸をはじめとする城郭の中心部の大改修が行われた。慶長15年(1610)から寛永4年(1627)には、西の丸をはじめとする外郭の整備が行われ、寛永6年(1629)からは3代将軍家光の命により外堀等の整備が行われ、寛永13年(1636)にようやく完成した。
石垣に用いる多量の石材は、全国各地から持ち運ばれたが、石材の大多数は、伊豆半島とその周辺から広く産出する硬質の安山岩が用いられ、現在でも各所に石丁場跡が認められる。~中略~
江戸城石垣石丁場跡は、徳川家が築城した江戸城を構築する際、大量に必要とした石垣用石材の産地として、その採石・加工・運搬技術やそれに伴う労働力の編成を知る上で重要であるだけでなく、江戸時代前半における諸大名の編成をはじめとする公儀普請の実態や、その背景にある社会的・政治的動向を知る上で重要である。(出典:文化庁文化財部監修2016「月刊文化財」第629号から一部抜粋)
地図情報
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