しずおか文化財ナビ 旧日向家熱海別邸地下室
- よみ
- きゅうひゅうがけあたみべっていちかしつ
- 指定区分、指定種別
- 国指定/有形文化財 ・ 建造物
- 指定日
- 2006年7月5日
- 員数
- 1棟
- 一般公開有無
- 無
- 公開情報
- 改修工事中
指定内容
鉄筋コンクリート造、建築面積185.58平方メートル、階段附属 意匠的に優秀なもの
旧日向家熱海別邸は,熱海駅の東方約300mの斜面に位置する。
実業家日向利兵衛の別邸で,地下室は上屋の竣工後,地下構造体を利用して造られた。設計はブルーノ・タウトで,昭和11年に竣工した。
平面は,社交室,洋風客間,日本間などを東西に並べ,洋風客間と日本間の背後に床高を利用して上段を設けている。社交室の照明は,天井から竹を二列に吊り,そこから多数の電球を下げて波形をつくる特異なものである。
旧日向家熱海別邸地下室は,伝統素材を多用した社交室,色彩豊かな洋風客間,材料や寸法の整った日本間等,各室の内装がよく吟味され,意匠的に優秀である。
ドイツの表現主義建築を主導し,日本美の再発見に努めた著名なドイツ人建築家のブルーノ・タウトが,日本に唯一残した建築として,重要である。
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