しずおか文化財ナビ 鍋島色絵桃文大皿
- よみ
- なべしまいろえもももんおおざら
- 指定区分、指定種別
- 国指定/有形文化財 ・ 工芸品
- 指定日
- 1984年6月6日
- 員数
- 1枚
- 所在地
- 静岡県熱海市桃山町26-2MOA美術館
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 有
- 公開情報
- 常設展示ではない
指定内容
高8.2cm 口径31.5cm
江戸時代
鍋島焼は江戸時代の初め、寛永初年より廃藩置県の施行された明治四年(1871)まで営まれた肥前鍋島藩(現在の佐賀県)の藩窯で製作された磁器で、わが国の磁器中最も精巧なものである。この大皿は鍋島焼が最盛期に至った十七世紀後半に焼成されたと考えられる色絵の尺皿である。器形は鍋島焼特有の木盃形を成し、模様は染付地に赤・黄・緑の上絵具を用いて桃樹の手前に大きく桃果を配す遠近感のある構図を円形のうちに図案化している。特に桃果にみる染付の暈しや赤絵の点描は色絵鍋島特有の優れた技巧を示しており、形成・意匠・技法などに秀でた最盛期の色鍋島を代表する優品である。
地図情報
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