しずおか文化財ナビ 鍍金錫杖<木瓜形四鐶付/>
- よみ
- ときんしゃくじょう<もっこうがたしかんつき>
- 指定区分、指定種別
- 国指定/有形文化財 ・ 工芸品
- 指定日
- 1941年9月5日
- 員数
- 1枝
- 所在地
- 静岡県熱海市桃山町26-2MOA美術館
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 有
- 公開情報
- 常設展示ではない
文化財の説明
総高19.6cm 鎌倉時代
錫杖は、修行僧が山野で獣や蛇の害から、身を護るために用いる実用品であった。また、托鉢をする場合には、これを鳴らして托鉢に訪れたことを知らせることもできた。
この錫杖は、金属でできた頭の部分に精巧な細工をこらし、美しく鍍金を施したものである。意匠も工夫されている。輪の頂上部にはそりかえったふたつの蕨手に宝珠をおき、両肩には雲に宝楼閣(又は宝塔)。輪の中心には、頂上にあるものよりずっと大きい、そりかえるふたつの蕨手の間に五輪塔、蕨の上に小さな水瓶。輪が内側に巻き込んで反転し、そのままその先が大きい蕨手になっている。この輪と、輪自身がつくる空間が絶妙なバランスを見せている。
主要部には二本のくくり目で留める形の、二重蓮弁が変化を見せながらも規則正しく表現される。(出典「ふるさと静岡県文化財写真集 3 彫刻・工芸品・歴史資料・考古資料編」(編集・発行:静岡県教育委員会))
地図情報
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