しずおか文化財ナビ 十字卍字唐草螺鈿箱
- よみ
- じゅうじまんじからくさらでんばこ
- 指定区分、指定種別
- 国指定/有形文化財 ・ 工芸品
- 指定日
- 1977年6月11日
- 員数
- 1合
- 所在地
- 静岡県熱海市桃山町26-2MOA美術館
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 有
- 公開情報
- 常設展示ではない
文化財の説明
法量(縦)41.0×(横)31.2×(高さ)11.8cm
安土桃山時代
合口造り・足付の長方形で黒漆塗りの箱だが、辺の部分に2ミリくらいの段をつくり唐戸面にし、そこへ黄漆をぬる。ツートーンカラーの洒落たデザインといえよう。
やや厚めの貝片を使った螺鈿も、漆の塗りも丁寧な、桃山時代のわが国で制作された工芸品であろう。しかし、蓋の表の花唐草は朝鮮様式で、さらに蔓や葉の曲線は南蛮風であろうか。
なによりも卍と交互に配された花クルスこそ、キリシタン南蛮文化の象徴である。「海の桃山時代」といわれ、日本が海外に大きく開かれていたこの時代に相応しい工芸品である。(出典「ふるさと静岡県文化財写真集 3 彫刻・工芸品・歴史資料・考古資料編」(編集・発行:静岡県教育委員会))
地図情報
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