誰かの目の代わりに【寄稿日:令和6年3月1日】
静岡大学 学生支援センター 准教授 生川友恒 氏
人間は五感による知覚のうち、視覚からの情報の割合が80%程になると言われています。
見えない人、見えにくい人にとって、日常生活のちょっとした場面において目の代わりになるような情報を必要とします。
昨今、視覚に障害のある方にとって手助けになるアプリが開発されていますが、その中の1つ「Be My Eyes」を紹介します。直訳すると「私の目になって」という意味になりますが、視覚情報を得ることが困難な人とボランティアをつなげるアプリで、「ボランティアとして参加したいです」として登録しておくと、呼び出しの通知が随時入り、最初に応答したボランティアと通話がつながることになります。通話が成立すると、依頼者からのライブビデオが映った状態となり、例えば「食品の消費期限を教えてくれますか?」「床に落としたチケットを探してくれますか?」などの頼みごとに対して、ボランティア側は「〇月〇日と書いてありますよ」、「スマホを少し引いてもらえますか、右の足元の先に落ちていますよ」などのように、誰かの目の代わりとなって情報を伝えます。
使用方法やインストールは開発者のサイトを閲覧するとわかりますが、動画投稿サイトには実際に使用している様子もアップされていますので、興味を持たれた方は参考にしてみてください。
写真:Be My Eyes
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