吉田町で地域日本語モデル教室を開催しました - 外国人も共にくらす地域づくり -
静岡県には、約12万人の外国人県民が暮らしており、年々増加しています。
令和6年度の調査では、およそ半分の外国人が日本語の会話に不自由さを感じており、日本語が分からない人ほど、お祭りなどの地域の行事に参加した経験がないという結果になりました。
県では、令和2年に「地域日本語教育推進方針」を策定し、県内どこに住んでいても、希望する全ての外国人が、生活に必要な最低限の日本語を身につけることができる日本語教育の場づくりを目指して、毎年1~2市町でモデル教室を開催しています。
今年度は、吉田町が県からモデル事業を受託し、日本語があまり話せない外国人を対象にした対話交流型初期日本語教室を設置することになりました。
外国人比率が約8%で県内第2位の吉田町では、吉田町国際交流協会が「日本語勉強会」を開き支援を続けてきましたが、コロナ禍に日本語がほとんど話せない外国人の参加が増えるなど、従来の体制では対応が難しくなったこともあり、町と協会が2年間かけて調整と準備を重ね、令和6年6月からは、県が「日本語指導者・学習支援者養成講座」を開催し、支援者を育成しました。
そして、いよいよ10月から、「話してみようかな、関わってみようかな―心のハードルを下げる―」を目標に「吉田町 はじめてのにほんご教室(全10回)」がスタート。「ごみの出し方」や「防災」などの生活情報や、「年賀状」「書道体験」などの日本文化の体験も織り交ぜたプログラムに、外国人28人、日本語サポーター33人が参加し、対話と交流を通してお互いに理解を深め、外国人は生活に必要な日本語を、日本人は外国人とのコミュニケーション力を習得しました。
吉田町では「相互の文化を理解し、多文化共生社会を地域全体で実現する」という事業目標を掲げており、来年度からは、県の補助金を活用して教室を継続される予定です。
県は、県内全ての市町で地域日本語教育が行われることを目指しています。日本人県民と外国人県民が対等な関係を築きながら相互に学び合う吉田町の活動が波及し、誰もが孤立することなく安心・安全に暮らせる多文化共生の地域づくりが実現することを願っています。
吉田町モデル教室の様子は以下からご覧いただけます。
<教室の様子>
ゲームでリラックス
ペアやグループで対話
ごみの分別をゲーム形式で楽しく学ぶ
自分の好きなことばを書いて、紹介し合いました
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