静岡県・韓国忠清南道友好協定締結10周年を祝して ～10年来の友「십년지기」（シムニョンチギ）～

○今年は韓国忠清南道と友好提携10周年！
2013年に静岡県と韓国忠清南道が友好協定締結して、10周年を迎えました。忠清南道は、静岡県が友好協定を結んでいる3都市（中国浙江省、モンゴルドルノゴビ県、韓国忠清南道）のうちの一つです。忠清南道は、かつて朝鮮半島の西部・西南部にあった「百済」の都として栄えた韓国の古都であり、百済の遺跡は世界文化遺産にも登録されています。また高麗人参や韓国海苔の産地としても有名です。
忠清南道と本県は、白村江の戦いに駿河の国から援軍を送った時代から、約1400年にもわたる縁で結ばれています。これまで、大学生同士の交流、考古学の交流、朝鮮通信使に係る交流等、民間主体の幅広い交流を実施してきました。

《大学生交流の様子》
－扶余（プヨ）にある世界文化遺産定林寺址石塔の前で－

○10周年記念公演
10周年を記念して、5月24日にグランシップにおいて両県道を代表する舞踊団による記念公演を開催しました。
記念公演では、日本を代表する現代舞踊家である佐藤典子先生率いる佐藤典子舞踊団の皆様、忠清南道舒川（ソチョン）郡立伝統舞踊団の皆様に素晴らしい舞踊を披露していただきました。
また、入り口ホワイエでは静岡空港のPR、今年秋に忠清南道で開催される韓国内で最大規模のお祭り大百済典（だいくだらてん）の紹介、高麗人参祭りの紹介を実施しました。
当日は、これまで事業を通じ忠清南道と交流した団体の方々をはじめとして、有り難いことに約400人もの皆様に御来場いただきました。関係の皆様のお力添えのおかげで、盛会のうちに終了できましたことを、この場を借りて改めて感謝申し上げます。観客の皆様からも、「来て良かった」、「感激した」という声を多くいただき、大変嬉しく思っております。
また公演の最後に、出野副知事から舒川（ソチョン）郡立伝統舞踊団に、金道知事から佐藤典子舞踊団に花束の贈呈を行いましたが、両県道の10年に渡る友好交流の証のように思え、大変感慨深く、心に残りました。
本公演が、今まで静岡県と忠清南道が友好協定を結んでいることを御存じで無かった方にも、両県道の交流のあゆみや忠清南道の魅力を新たに知っていただく契機になりましたら幸いです。
韓国では、10年来の友のことを「십년지기」（シムニョンチギ・十年知己）といいます。友好提携から10年間、国同士が難しい状況の時も、絶えず交流を継続してきた本県と忠清南道との関係は、まさに「십년지기」と言えるのではないでしょうか。これからも、観光・経済・産業・文化等様々な分野で、両県道の友好交流が50年、100年と末永く続き、相互発展につながっていくように、引き続き取り組んで参ります。

《PRブース（百済伝統衣装体験）の様子》

《佐藤典子舞踊団『不尽の山を望る歌』》

《忠清南道舒川郡立伝統舞踊団》

《フィナーレの様子》