インドの活力を県内に取り込め -インド人材と県内企業とのオンライン就職面接会を開催-
本県は、人口減少や少子高齢化による人材不足の影響を受ける県内企業支援と地域活性化を図るため、外国人材や外資系企業の活力を取り込む施策を展開しています。
中でも、インドは、国連人口基金の推計では、昨年、人口が中国を抜いて世界最多となり、また、民間の調査では、ITや科学・数学などのSTEM分野を専攻した大学等卒業者数が世界1位と言われるなど、近年、世界から大きな注目を集めています。
こうした中、県では、令和4年度からインド人材と県内企業とのオンライン就職面接会を実施しています。令和4年度は、464人から応募があり、県内企業9社が延べ31人と面接を行い、3人が内定を勝ち取りました。
今年度は、在日インド大使館のご協力のもと、シビ・ジョージ駐日インド大使によるご挨拶、川根本町のインド系企業で働くインド人社員の生活風景、令和4年度面接会の内定者と採用企業へのインタビューなどを盛り込んだインド人材向け本県PR動画を制作し、事前の広報活動に力を入れました。
その結果、令和5年12月8日、9日に実施した面接会において、応募者数は407人と昨年度より減少したものの、優秀な人材が多く集まり、延べ31人が10社と面接を行い、昨年度より2人多い5人が内定しました。
今後の課題としては、日本語学習者へのアプローチと、インド人材に対する理解促進が挙げられます。インド人材は英語が話せる方が多い反面、日本語学習者が少なく、高い技術力を持っていても、日本語能力で選考外になることがあります。企業にとってみれば、一緒に働く以上、一定程度の日本語能力を求めることは自然であるため、今後はより日本語能力の高い人材が多いインドの地域を探るなど、日本語学習者にアプローチしていくための取組が必要となります。
また、県内で働くインド人材はあまり多くないことから、県内企業からみてインド人材と一緒に働くイメージが湧きづらい面もあります。引き続き、インド人材への理解を深める企業向けセミナーを行うとともに、今後は、外国人材をより身近に感じていただくために、県内企業の外国人材に対する理解促進にも取り組んでいきたいと考えています。
引き続き、インド人材と県内企業との面接会を継続し、インドの優秀な人材の県内での活躍を支援することで、県内企業の人材不足解消や本県の活力の維持・伸張に貢献できるよう、取組を進めてまいります。
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