杉山メディアサポート株式会社(浜松市)2
「メディア・ユニバーサルデザインコンペティション」も受賞した、数々のアイディア
杉山メディアサポート株式会社では、毎年「メディア・ユニバーサルデザインコンペティション」に挑戦しています。「メディア・ユニバーサルデザインコンペティション」は、高齢者・障がいのある方・子ども・外国人などに対し、見やすさや伝わりやすさに配慮したデザインアイディアを競うもので、同社の「取って覚える日本の危ない生きものかるた」が、第13回一般の部で佳作を受賞しました。
受賞作は、色覚障がいのある方を含む日本人・外国人の親子に向けて、危険な生きものを周知するものです。配色やイラスト、アイコンのほか、ルビや言語表記などを工夫し、誰もが一緒に遊びながら日本にはどんな危険性のある生きものがいて、どこで遭遇する可能性があるか、といった情報を学べるようになっています。
第3回入選作品で、商品化もされた「メディアユニバーサルデザインおりがみおりやすくん」は、表面は柄で色を表示し、裏面には折り線が加えられており、色覚的に楽しめ、折りやすいよう配慮されています。
小中学生にユニバーサルデザインを伝える「企業のUD出前講座」
メディア・ユニバーサル・デザイン(MUD)を広く伝えるための活動として、杉山メディアサポート株式会社では浜松市が主催する「企業のUD出前講座」の講師を務めています。市内の小中学校へ出向き、MUDとはどういうものか、何故MUDが必要なのか、色覚障がいなどものが見えづらいとはどういう状態なのか、どうすれば見やすくわかりやすくできるのか、といったMUDの基礎知識について伝えています。
MUDの使用例に信号機や教科書、ゲームなどを挙げ、身近なものとして感じてもらえるよう心掛けています。またアプリを使って色覚の違いを体感してもらうなど、よりMUDへの関心を高める工夫もしています。
UDの取り組み〈実践者からのメッセージ〉
見る人の気持ちに寄り添うデザインで、誰もが暮らしやすい社会を
総務部の藤田由華子さんより、メッセージをいただきました。
「色や文字は印刷する紙を変えるだけでも、より見やすくすることができます。当社ではこれまで培ってきた知識や経験を活かし、メディア・ユニバーサル・デザイン(MUD)に配慮した様々なアイディアで、日常生活の中にある課題を解決して、安全で暮らしやすい社会にしていきたいと考えています。その一環として、新型コロナウイルスの感染拡大により、マスクを使用する方が増えたことから、抗菌インクを使ったマスクケースを制作しました。印刷やデザインをよく知る私たちだからこそ、できることがあると思います。これからもMUDに取り組み、誰もが暮らしやすい社会になるような提案をしてまいります。」
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