歩行者支援システム(高度化PICS)(三島市など)
【PICSとは】
Pedestrian Information Communicationの略。目の不自由な方のために交差点の歩行者信号の状況を音声などで伝達する、安全な道路横断を支援するためのシステムのことを言います。
【歩行空間のバリアフリー化その他の取組】
- エスコートゾーン(点字ブロックを併設した横断歩道)
- 歩行者経過時間表示(歩行者青信号の待ち時間や残り時間を表示)
- 歩車分離式信号など
目の不自由な方や高齢者にも安心して道路を横断してもらえるシステムを。
静岡県警察本部交通規制課では、新たなバリアフリー対応型信号機を導入。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取組のひとつとして、競技会場に近い三島市に重点的に13基の設置を進めています。
今までの専用端末等を使用した歩行者支援システム(PICS)をさらに高度化したスマートフォンを利用したシステムで、信号機の送受信機からスマートフォンに信号情報を送り、歩行者信号の状態を「画面表示」「音声ガイド」「振動」で歩行者に伝達します。目の不自由な方や高齢者に使いやすい仕様を心がけていますが、アプリケーションをダウンロードすれば誰でも利用することができます。
UDの取り組み〈実践者からのメッセージ〉
県民の皆さんの安全を守る誰にでも見やすく、わかりやすい信号機の整備に努めています。
警察では、「歩行者空間のバリアフリー化」を、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」のもと、音響式信号機や高齢者等感応信号機等のバリアフリー対応信号機の設置、エスコートゾーン(点字ブロックを併設した横断歩道)の設置等の事業を実施することとされています。
こうした事業の中で、「ピヨピヨ・カッコー」と鳴動する音響式信号機については、静穏な夜間には運用を停止せざるを得ず、その間の目の不自由な方の安全確保が課題となっていました。
そこで、開発されたのが、汎用性が高いスマートフォンを利用し、24時間いつでも信号情報を提供可能な歩行者支援装置(高度化PICS)です。三島市内では、JR三島駅周辺の13か所に設置を進めており、目の不自由な方等を含め、誰にでも安全で円滑な移動ができる環境を整備していきます。
UDポイント
使い勝手をチェック体験会を行いました。
静岡県視覚障害者協会の役員の方々に参加してもらい、交差点で実際に使ってもらう体験会を行いました。慣れてくるにつれ、スムーズに使いこなす方もいるようでした。
交差点に近づくと送信機からの案内が始まります。
横断する方向の信号の色を表示し、音声やバイブレーションで伝えます。青信号の残り時間や赤信号の待ち時間も提供。信号機に歩行者青信号の時間延長機能があれば、延長要求することもでき、慌てずに横断できます。
使用した感想をお聞きするアンケートを実施。
体験会後には、参加者から意見を伺いました。もっと使いやすいものにするため、音声の大きさ、青信号の時間延長の扱いやすさなど、使い勝手を検証していきます。
歩行者支援システム(高度化PICS)のしくみ
Bluetoothを利用して、歩行者用信号情報をスマートフォンに送信するシステムです。
スマートフォンにインストールしたアプリを起動して歩行者用信号情報を受け取り、画面を操作することで青信号の延長も行えます。
今後は、ナビアプリなどとの連携で、経路や周辺情報の案内などにも、機能が拡張されることが期待されています。
お問い合わせ
- 静岡県警交通管制センター
- 電話番号:054-271-0110
- 問合せ時間:8時30分から17時15分(平日)
このページに関するお問い合わせ
くらし・環境部県民生活局県民生活課
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