古屋旅館（熱海市）2

できることを取り入れる、柔軟なサービス体制

古屋旅館では、あえて完全バリアフリー対応にはしていません。そこには温泉旅館という日本の文化を守り、また日常とは違った特別な時間をゆったりと味わっていただきたいという、内田宗一郎社長の思いが込められています。そこで古屋旅館はお客様に愛されてきた高級感ある雰囲気を大切に、できることを柔軟に取り入れています。

まず、予約時にお客様の年齢層や特性、ニーズなどを予め把握し、それにできる限り対応しています。客室や宴会場の座卓と座椅子は、希望に合わせてテーブルと椅子に変更でき、部屋の雰囲気に合うように質感にもこだわって設えた、漆塗りのものを用意しています。自慢の懐石料理も、可能な限りアレルギーや好き嫌いに応じてメニューの変更が可能で、対応の可否はすべてホームページに掲載しています。

旅館のおもてなしの精神を活かして柔軟に取り組むことで、すべてのお客様が心地よく過ごせ、満足できるよう努めています。

アイディアと思いやりでユニバーサルデザインは実現できる

旅館がユニバーサルデザインに対応するには、工夫次第で負担なく実現できる、と内田宗一郎社長は言います。例えば、古屋旅館の客室用のテーブルと椅子はオーダーメイドで、客室内の押入れにも納められる設計にしています。もしお客様から急な要望があっても、お待たせすることなくすぐにテーブルや椅子を用意でき、従業員の負担も軽減できるからです。

お客様への御案内や館内表示は誰が見てもわかりやすいよう、イラストを加えたオリジナルのものを使用しています。一方で、旅館のホームページには、あえて多くの情報を盛り込んでいます。これはお客様の安全のためには、必要と思われる情報をすべて伝えることが重要である、と考えてのことです。またホームページは英語・中国語（簡体・繁体）・タイ語・韓国語・フランス語に対応しており、それぞれオンラインで予約できるようになっています。

UDの取り組み〈実践者からのメッセージ〉

老舗旅館ならではの心地良いひと時を御用意

内田宗一郎社長より、メッセージをいただきました。

「私どもではお客様が安心してお寛ぎいただけるよう、心をこめておもてなししています。食事はすべてお部屋食で、老舗旅館ならではの優雅な時間とともに、衛生的でプライベートな空間を提供しています。また、お風呂も部屋で気兼ねなく楽しめる温泉付き客室は、今後さらに増やしていく予定です。

新型コロナウイルス感染対策として、フロントにはアクリルパネルや除菌剤を備え、全客室には最新鋭の空間除菌消臭装置を設置しています。客室清掃時には消毒に加え、高濃度オゾンで燻蒸し、トイレなど感染のリスクが高い箇所は紫外線LEDライトで消毒処理をしています。お客様が密になりやすい大浴場・ロビー・コーヒーコーナーはAIセンサーを使用したシステムを導入して、混雑状況がスマートフォンで確認できるようにしています。御家族や大切な方との貴重なひと時を、どうぞ当旅館でゆったりとお過ごしください。」

企業情報

• 熱海市東海岸町5丁目24番地
• 電話番号：0557-81-0001
• ファクス番号：0557-83-6635
• 受付時間：8時〜12時/13時30分〜20時

• 熱海温泉　古屋旅館【公式】ホームページ（外部リンク）