Eジャーナルしずおか第257号(抜粋)令和5年3月発行
使おう!電子図書館サービス 一言でいうと、便利なんです!
静岡県立中央図書館では、令和3年度から、「電子図書館サービス」を実施しています。電子図書館は、GIGAスクール構想下での活用が期待されています。
探究学習や進路活動、部活動……、電子図書館には生活の中で生まれる、様々な“なぜ”の解決に役立つ資料がそろっています。
電子図書館とは
オンライン上で電子書籍を閲覧できるサービスのこと。いつでも、どこでも、無料で利用することができます。
- 収集テーマ:学習、仕事、QOLの向上
- 電子書籍数:1,369 点(令和5年1 月末現在)
検索キーワードの例
SDGs・地域課題・看護・ジェンダー・大学・アスリート・
レポート・AO 入試・○○の使い方・理学療法・整体師・
○○対策・宇宙・社会・商業・裁縫・YouTuber・
○○の書き方・性・統計・分析・プログラミング・文学・
理系・図書館・バイオ・メーカー・経済・経営・アート・地震・
○○のコツ・Excel・よくわかる○○ ……
使い方はとっても簡単!!
- 静岡県立中央図書館の利用者登録をする
利用者登録は、来館しなくてもインターネットで可能です。 - マイライブラリーにログインする
- 電子図書館のリンクをクリックする
- 電子書籍を閲覧する
活用事例 @掛川工業高等学校(2月1日)
掛川工業高校では、朝読書の時間に電子図書館を利用しています。一人一台端末から電子図書館にアクセスし、それぞれの興味関心のある電子書籍を閲覧しています。
生徒一括登録受付中
学校に在籍している生徒を対象に、一括での利用者登録を受け付けています。
- 学校全体はもちろん、学年単位、クラス単位での申し込みもOK!
- 申し込みは、登録に必要な情報( 氏名、住所、連絡先など)の一覧表を送るだけ!
- この登録で、本の貸出等、県立中央図書館の他のサービスも受けることができる!
詳細は、県立中央図書館企画振興課(054-262-1246)にお問い合わせください。
実践NOTE511
国語が好きになる魅力的な単元の創造
浜松市立北部中学校
教諭 南雲 達也
国語好きを増やしたい
令和4年度全国学力・学習状況調査のアンケートによると、浜松市の中学生で、「国語が好きですか?」という質問に対して、約4割の生徒が国語学習に後ろ向きだという結果が出ました。そこで、少しでも国語が好きだと思ってくれる生徒を増やしたいと思い、生徒が夢中になれる魅力的な単元の創造に取り組みました。
魅力的な単元構想
魅力的な単元を構想するために3つのことに気を付けました。(1)生徒が夢中になるような課題を設定する。(2)単元の中で身に付けた力が生かせる単元計画にする。(3)実社会とのつながりを意識した単元にする。この3つを意識して行った実践が以下のものです。
レポートを作成しよう ~根拠を示して自分の意見を述べる~
中学1年生の単元で、「筋道を立てて」というものがあります。その単元では、科学的な説明文を学習し、筆者が用いている文章を読んだ人に、「なるほど」と思ってもらうためのスキルについて考えました。そして、筆者が用いたスキルを活用して、「中学生の生活」に関する自分の考えをレポートにまとめました。アンケートを取ったり、タブレットを活用したりして、調査結果をもとに、自分の考えを夢中になってまとめている生徒が多く見られました。
国語好きをもっともっと増やしたい
1年間を通して、魅力的な単元の創造に取り組みました。そして、「あなたは国語が好きですか」というアンケートを取りました( 令和5年1月 北部中学校1学年113名)。その結果は、90%を越える生徒が、「当てはまる」「どちらかと言えば当てはまる」と答えました。魅力的な単元の創造が生徒の学習意欲を高め、国語好きになると感じます。これからも国語好きがもっともっと増えるように、魅力的な単元の創造をしていきたいです。
実践NOTE511は以上です。
実践NOTE512
高校数学 授業紹介
静岡県立清水東高等学校
教諭 田開 伯幸
変わる教室環境
私が異動してきた令和2年度には全てのHR 教室にApple TV やプロジェクタなどのICT 機器が整備されていました。令和3年度の入学生からは入学時に1人1台端末(以下端末)を用意しており、授業などで使用しています。
教員にもiPad とApple Pencil が学校から貸与されています。これらを活用し、分かりやすく興味が湧くような授業を目指しています。自分が学生の頃や教員になったばかりの頃には考えられないような状況です。
グラフを動かす(2次関数 場合分け)
使用したアプリ : GeoGebra(ブラウザ版)
授業の流れ : 端末でGeoGebraを操作 グループで場合分けを考察
生徒は端末でグラフや定義域を動かすことができます。プロジェクタで映したものを説明していた頃に比べて圧倒的に分かりやすくなったと感じます。生徒たちは、どこに注目すればいいのか、どのように場合分けをすればいいのかなどを教え合っていました。
発表機能の利用(データの分析 正誤判断)
使用したアプリ : ロイロノート
授業の流れ : 箱ひげ図や散布図から読み取れることを検討 何を根拠に判断したかをロイロノートで発表
発表時には、発表者の端末の画面が黒板のスクリーンと他の生徒の端末に映されます。これまでにあった「スクリーンの文字が小さくて見えない」といった問題はなくなりました。発表者は配布した画像に線を引いたり、発表時にレーザーポインター機能を使用したりするなど、工夫して説明していました。
課題提出機能の利用(式と計算 教科書練習問題)
使用したアプリ : ロイロノート
授業の流れ : 教科書を読んで練習問題を解く 解答を撮影してロイロノートで提出
私が出張で不在の日の自習授業です。生徒は解答を撮影して提出(送信)します。私は出張先で提出された画像に丸付けをして返却(返信)しました。提出→チェック(書き込み)→返却の流れがとてもスムーズに行うことができます。中には間違えた問題を直して授業後に再提出する生徒もいました。
実践NOTE512は以上です。
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