静岡県教育委員会

“ふじのくに”の未来を担う「有徳の人」づくり

Eジャーナルしずおか第256号(抜粋)令和5年2月発行

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ページID1050381  更新日 2023年2月6日

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モンゴル国・ドルノゴビ県高校生交流

モンゴル国・ドルノゴビ県高校生交流を、3年ぶりに対面で実施しました!
令和4年12月12日から19日までの8日間、39名の高校生と4名の引率者が来静しました。コロナ禍ではオンライン交流が中心でしたが、今回は待望の対面実施!高校訪問での交流の様子を中心に、当日の様子を紹介します。

12月13日(火曜日)静岡城北高校

歓迎セレモニー、授業ともにすべて英語で進められ、案内、誘導、ペアワーク等もすべて、あらかじめ決められたバディの生徒がリードしてくれました。昨年度に引き続きランドセルの寄付も行い、今回は30を超えるランドセルが集まりました。
また、生け花、書道、茶道、弓道、琴などの日本文化を紹介してもらいました。全体会終了後は、SNSアカウント交換などの時間も設けられ、両国の生徒の笑顔があふれていました。

ペアワークの様子1

静岡城北高校での集合写真

ペアワークの様子2

12月14日(水曜日)相良高校

まずは、静波サーフスタジアムでのサーフィン見学を行いました。相良高校の生徒4名によるデモンストレーション見学や、陸上でのパドリング体験をしました。静波海岸では、初めて見る砂浜や海に驚き、写真を撮りました。
学校到着後はゴルフ、ダンス、ボルダリング、折り紙、茶道、シーグラスの6グループに分かれ、活動しました。グローバルサークルの生徒を中心に、活動内容の説明や案内をしてもらい、それぞれの活動に取り組みました。

相良高校での集合写真

茶道体験の様子

サーフィン体験の様子

12月16日(金曜日)吉原高校

富士市内で最も美しい富士山を仰ぎ見ることができる吉原高校を訪問しました。雲一つない快晴で、富士山をバックに記念撮影をしました。生徒会長からの歓迎スピーチのあと、日本の日常の授業を体験しました。
8つのクラスに分散し、英語で交流しました。互いに写真を撮ったり、SNSの連絡先を交換したりと、これからの繋がりができました。また、モンゴルの高校生からは、訪問の御礼に伝統舞踊が披露されました。

伝統舞踊披露の様子

富士山をバックに記念撮影

琴の体験の様子

12月19日(月曜日)お別れの時

たくさんのお土産と思い出をスーツケースに詰め込んで、モンゴルへ帰ります。フォトスポットで最後の集合写真。その後丸くなって最後の挨拶を交わし、再会を約束しました。
この39人が、これからモンゴルと静岡の友好の架け橋になってくれるはずです。

フォトスポットで最後の集合写真

担当者の声

今回3年ぶりに対面での交流が実現しました。高校生が言葉の壁を越えて交流する様子を見て、対面での交流の重要性を再確認しました。

今回の訪問の様子は、県教育委員会公式Twitterアカウント「しずおか学校広報部」で、より詳細にお伝えしています。#モンゴル高校生交流で検索して下さい。

実践NOTE509

業務のその先にある目的を考える
~児童・生徒のためにできること~
教育総務課 主事 宮城島遥

教育総務課総務班の業務

教育総務課総務班の業務は文書の収受発送や、表彰に関すること、教育に関する法人の指導監督、部内の連絡調整、公文書開示請求など、多岐にわたります。
地域の方々や保護者、職員の皆様など、さまざまな方からの電話も受け付けるため、内容に応じた適切な応対ができるよう、「教育委員会の窓口」という自覚を持ち、各部署の業務把握に努めるとともに、丁寧な対応を心がけています。
このように班の業務には庶務的なものが多く、児童・生徒、教員と直接関わる機会があまりありません。そのため、その先にある目的や目標が自分の中で曖昧にならないように、何のための業務なのか、その先にある目的を考えてから業務に取りかかるように意識しています。

教育総務課 執務室内の様子

「心を揺り動かす表彰式」を目指して

毎年、教育委員会では、教育、学術等で教育の振興に貢献した方や、全国規模の競技会等で最高位の賞を受賞した児童・生徒に対し、その功績を称えるために「教育委員会表彰」を行っています。
私は、今年度この表彰式の業務を担うことになり、「表彰式を開催することにどのような意味があるのか」「表彰することで児童・生徒に何を感じてほしいのか」を考え、児童・生徒の更なる活躍の励みとなるような式を目指し、準備・運営に取り組みました。具体的には、表彰項目の説明などを司会の進行に含めることで表彰式の意義を参加者に感じてもらうように働きかけたり、受付に設置したモニターに受賞者の功績をまとめたスライドショーを流すことで、より多くの人に受賞者の功績について知ってもらえる機会を設ける工夫をしました。また、当日の進行がスムーズなものとなるよう、事前に関係者との調整や会場の確認を入念に行いました。

表彰式の打合せ、当日の様子

Eジャーナル255号に掲載(令和5年1月5日発行)

表彰式を通しての気づき

表彰式当日は、児童・生徒・保護者の期待や緊張感が自分にも伝わり、その空間でしか味わえない喜びや感動を肌で感じました。参加者から「他の表彰者から刺激を受けた」という声や、「子どもの成長を感じる貴重な経験ができた」という声を聞き、この表彰式を通して、参加者の心を揺り動かすことができたのではないかと思いました。また、会場では親子でコミュニケーションをとる姿が多く見られ、表彰式は子どもの努力の成果を可視化し、保護者がその偉業を再認識できる場でもあると改めて感じました。

業務のその先にある目的を考える

今回の表彰式では、目的を明確にし、それを達成するために自分がどのような行動をすべきかイメージすることで、主体的に業務に取り組むことができました。また、目的意識を持った行動は自らの視野を広め、新たな気づきや更なる目標を生み出すことに繋がると改めて感じました。今後も、児童・生徒のために、また、児童・生徒を支える職員のために、業務のその先にある目的を考え、自分が果たすべき役割を認識して行動していきたいと思います。

実践NOTE509は以上です。

実践NOTE510

自ら課題を見つけ、主体的に解決する授業づくり
~ICTを活用した「学習エンジン」のはたらく授業を通して~
御殿場市立南中学校 教諭 沢井寿雄

タブレットの導入で劇的に変わる?

初めてタブレットを活用した授業を参観した教員の感想は、「難しい」「今のままでいい」等の厳しいものでした。しかし、静岡大学教育学部塩田真吾准教授をお招きしたことで、失敗を恐れず、自然体で、できることから取り組むことの大切さに気付くことができました。
それでも、ICT推進校の指定を受けた当初は、「どのようにタブレットを活用していくか」という考えに執着していました。ICTが便利なことは誰もが承知の上ですが、タブレットが魔法の道具であるかのように、活用することで授業が劇的に変化すると決めつけてしまっていました。

ICTの活用を推進する中で、改めて…

授業の主役は生徒だと感じました。ICTを活用するかしないかではなく、生徒が主体的に学習に取り組み、付けたい力を付けるために、ICTを活用することのメリットを考え、効果的な学習道具となるような取組を考えました。
生徒からは、「タブレットを活用することで、授業内容が理解しやすくなった。」等の感想が多く聞かれるようになりました。授業内外で、ICTは便利で役に立つものという考えが定着し、ICTの活用が推進されていきました。

令和2年に実施した校内提案授業

学習エンジンの働く授業の構築

車のエンジンをかけるように、生徒の「知りたい、やってみたい」という思いに火をつけ(内発的動機付け)、主体的な学びを促す授業づくりを目指しました。
主体的に学ぼうとする意欲を持った生徒が、様々な教材から自分の考えを持つ。仲間や教師との対話の中で考えを深める。このスタイルを全教員で共有し、身に付けたい資質・能力を育んでいく授業づくりに努めました。

学習エンジンの働く授業の構想の図

授業をより良くしたい

この思いは全ての教員が持っています。タブレットの導入によって様々な面で学校現場は変化しました。その中で常に向上心を持ち、実践と反省を繰り返してきました。今後も組織的に授業改善を推進し、学び続けたいと思います。

社会、家庭科の授業風景

実践NOTE510は以上です。

このページに関するお問い合わせ

教育委員会教育政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3168
ファクス番号:054-221-3561
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