Eジャーナルしずおか第244号(抜粋)令和4年2月発行
学び続ける教職員を支援します
ICT活用を推進するあすなろの挑戦
静岡県総合教育センターでは、令和3年度から、はごろも教育研究奨励会の支援で整備したネットワーク環境やクロームブック、アイパッド等の端末を駆使し、ICTを活用した新たな研修づくりに挑戦しています。研修を受講した教職員の皆様にご協力いただきながら実施した私たちの取り組みを紹介します。
集合研修
クロームブックやアイパッドをグループワーク等で使用しています。実際にICT機器を使うことで、研修員の皆様に、授業や校務で生かしていただけるような学びを提供しています。
オンライン研修
8月から10月までオンラインでの研修を実施しました。ズームのブレイクアウトルームを使い、画面上で顔を合わせて、グループ協議を実施することができました。
学校等支援研修
学校からの要請に応じて支援を実施しています。学校訪問して行う研修に加え、要望に応じて、ズーム等を活用してオンラインでの支援も実施できるようになりました。
皆様のご意見をお寄せください
来年度に向け、皆様の声を基にさらに改善に努め、ICT活用の幅を広げた研修を通じ、学び続ける教職員の支援の充実を図ります。これからのセンターの研修をいっそう充実させるため、ICTを活用した研修のあり方について皆様からのご意見を集めています。
研修管理システム
令和2年9月に研修管理システムが導入されました。希望研修の参加申込やこれまでに受講した研修の受講履歴※1の確認をすることができます。
※1研修の受講履歴は、平成27年度以降のセンター主催研修及び一部の本庁主催研修を登録しています。
また、eラーニング受講管理機能もあり、受講申込、動画視聴、PDFファイルのダウンロードなど、すべてシステム内で完結します。さらに、システムを通じて、アンケートに回答したり、課題を提出したりすることもできます。総合教育センター主催研修についての、必要な情報が一括して入手できるようになりました。メールアドレスが登録されている方※2には、研修主催者から受講する研修の最新情報をメールでお届けします。
(システムにログイン後に表示される「メッセージ」欄でもお知らせします。)
※2県立学校の教職員は、NESのメールアドレスを登録済みです。
小中学校の教職員は、業務でお使いのメールアドレスをぜひご登録ください。
問い合わせ先:静岡県総合教育センター企画・ICT推進課企画・ICT推進班 電話番号0537-24-9706
総合教育センターの学び続ける教職員を支援しますは以上です。
実践ノート485:学校目線で考える業務改善
教育総務課 主事 中澤 修斗
はじめに
静岡県教育委員会では、令和2年度から2カ年計画で「学校の働き方改革推進プロジェクト」を設置し、教育の質の向上、教職員の心身の健康保持増進を目指すため、教育委員会と学校が一体となって学校の働き方改革に取り組んでいます。その中のプロジェクトの一つである「教育委員会事務局業務改善PT」(業務改善PT)の取り組みについて紹介します。
学校目線で考える
業務改善PTでは、事務局職員で構成する職種混合(教育職員・行政職員)の業務改善チームが学校目線で学校の負担軽減策を考える取り組みを行っています。5人1組で3チーム結成、各チームでアイディアを生み出しています。
実現に向けて
令和2年度に各チームから生み出された学校の負担軽減につながるアイディア(表2)は、学校現場での実現に向けた調整を引き続き行っています。また、令和3年度も学校の負担軽減に向け、各チームで活動中です。
業務改善の意識を持ち帰る
業務改善PTのメンバーは、年度ごとに交代していきますが、業務改善PTで培った「業務改善の意識」を各所属における日々の業務につなげて、将来的に、その意識が教育現場全体に浸透していくことを願っています。
教職員の皆さまへ
現在、学校現場においても業務多忙な中、業務改善活動に日々取り組んでいただいていることと思います。大切なことは、業務改善に向けた意識と小さな積み重ねです。
日頃、何気なく工夫している一つ一つの行動が業務改善の小さな芽となっています。その行動は、皆さまの職場環境や働きがいの向上、そして児童生徒の教育の質の向上につながるものです。自分のため、児童生徒のためにも、これからも工夫を凝らし、小さな芽を育て続けましょう!
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実践ノート486:ワクワクが未来を創る
下田市立下田東中学校 教諭 佐々木 浩彦
ワクワクするアイデア
下田市では、令和4年4月の4中学校統合による新中学校開校を契機として、未来の下田を担う人材を育成する新たな学校づくりを進めています。その準備部会の一つである「未来の下田創造プロジェクト部会(PJ部会)」では、未来を担う人材の姿や、それを育てる学校や地域のあり方について、夢を語りアイデアを構想しています。メンバーは、小中教職員、保護者、地域、大学、行政、また、臨時部会員として生徒も参加しました。会議では、バックキャスティングやデザイン思考を学びながら、参加者の経験をもとに、ワクワクする取り組みのアイデアを自由闊達に議論しています。
経験をデザイン
この部会は、静岡大学教職大学院派遣中、筆者が仲立ちとなって、学校、行政と協働で立ち上げ、4年間で18回開催しました。大きな成果としては、人材育成に必要な経験を12のキーワードに整理し、それを盛り込んだ教育大綱PJ案を市に提言しました。
本年度より、地域連携を進める下田高校の協力を得て、学校長以下6人の先生方が参加しました。
第18回では、「未来の下田を担う35歳の地元住民を育てるマンダラチャートと企画書を作ろう!」というテーマで、未来を担う35歳になるための目標達成シートと、その具体を考えました。まとめとして、小・中・高・地域のグランドデザインを完成させました。
場の力を生かして
参加者からは、「新しい下田が創れたらいいな」(生徒)、「来年度もぜひ参加し、生徒間、教員間の交流やその具体を考えたい」(高校教諭)との感想を得ました。
開校後もプロジェクト会議として開催予定で、小・中・高・地域の協働によりどのような取り組みに進化発展するのか、今からワクワクしています。
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