静岡県教育委員会

“ふじのくに”の未来を担う「有徳の人」づくり

Eジャーナル第238号(抜粋)令和3年8月発行

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ページID1031410  更新日 2023年1月13日

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静岡県教職員人材バンクの紹介

学校・地域で活躍したい方と人材を求める学校・教育委員会とをつなげます。
静岡県教職員人材バンクはじめました。

令和3年3月に「静岡県教職員人材バンク」を設立しました。公立小中学校(政令市を除く)、県立高等学校、県立特別支援学校、市町教育委員会等で人材が必要になった場合、本登録者情報をもとに条件の合う方をスムーズに任用することを目的としています。7月1日現在、123名が登録、3名の任用につながっています!

募集している職種は?

  1. 教員免許状等を必要とするもの(学校勤務)
    • 臨時的任用職員(教諭、養護教諭、学校栄養職員)
    • 会計年度任用職員(非常勤講師、看護師)
  2. 教員免許状等を要しないもの(学校勤務)
    • 実習助手(高等学校、視覚聴覚特別支援学校)
    • 臨時的任用職員、非常勤職員(小中学校事務職員)
    • 寄宿舎指導員、学習支援員、部活動指導員
    • スクールサポートスタッフ等の校務支援員
  3. 生涯学習分野(社会教育に関係するもの)
    • 文化芸術分野
    • スポーツ分野
    • 教養分野
    • ボランティア分野

任用までの流れは

登録:登録希望者は、インターネットで「静岡県教職員人材バンク」と検索し、手順に沿って登録
情報の共有:県教育委員会から市町教育委員会・県立学校等へ登録者情報の提供
任用の検討:学校等において人材が必要になった場合、学校・教育委員会等から登録者に具体的な勤務内容等を連絡
勤務開始:双方の条件がマッチすればに任用となり、勤務スタート

静岡県教職員人材バンク独自のシステム

いつでも情報更新が可能

希望職種や希望勤務地、現在の職業の有無について、登録者はいつでも専用フォームから更新が可能です!

助成制度の対象

本人材バンクに登録後、学校の講師として任用された方には、教員免許状更新に関する「はごろも教育研究奨励会」の助成制度があります。詳細はホームページを御覧ください。

人材バンクを是非お知り合いに御紹介ください。詳細情報・登録はホームページを御覧ください。

実践ノート471 道徳の種をまこう!

函南町立東中学校 教諭 平田智博

道徳の種まき

生徒の心の成長のチャンスは授業、学校行事、部活動、そして休み時間まで…学校生活のあらゆる場面にあります。思春期の中学生はさまざまな葛藤やモラルジレンマと向き合いながら生きています。
道徳の授業はそれらを共有し、共に成長する「要」であり、どんなに素晴らしい道徳の授業でも、成長の種がなければ道徳性を育むことは難しいと思います。学校生活全体で心の成長のチャンスを意図的に設定していくことを、本校では「道徳の種まき」とし、教育活動全体で道徳教育の視点を取り入れています。

セキツイ動物に学ぶ生命の尊さ

1年生の理科では動物の産卵について学習します。魚類の産卵数の多さに問いをもった生徒が、タラコの数を調べる学習を行いました。スケトウダラが産む数十万個の卵のうち、大人まで成長できるのはたった数匹であることは、生徒にとって大きな驚きであり、自然界の厳しさや生命の大切さについて考えるきっかけになりました。

笑いあり、学びありのキャリア学習

総合的な学習の時間「職業人夢講座」では、南極観測隊員や宇宙開発研究員、お笑い芸人などさまざまな職種の講師を招き、キャリア学習を継続してきました。職業人が語る人生観には説得力があり、夢をもつこと、個性をのばすことの大切さに気付くことができました。
コロナ禍で合唱に替わるプレゼントをしたい!ということで、講師の方々には感謝と激励の気持ちを込めて、ソーラン節の披露と富士山をイメージした千羽鶴の贈呈を行っています。中学生と共に鶴を折る時間は教員にとっても心安らぐ時間です。

コロナ禍だからこそ!3年生、最後のメッセージ

一堂に会すことができなかった3年生を送る会。お世話になった後輩、学校に感謝を伝えるための3年生の作戦は、人文字&書道アートでした。高校書道部に所属する本校卒業生の指導を受け、箒の柄とモップで作った大筆で書かれた感謝の書。その思いは校舎中の窓から校庭を見つめる後輩達にたしかに伝わったはずです。
母校を愛する気持ちは、このような経験をきっかけに芽生えるのではないでしょうか。全ての教育活動には道徳教育の側面があります。今後もそれらを意図的、計画的に実践していくことで、心の成長をサポートしていきたいです。

実践ノート473は以上です。

実践ノート474 学校における組織的な危機管理体制 新型コロナウイルス感染症の対応

伊東市立西小学校 養護教諭 髙鳥こずえ

養護教諭は一人職ですが、一人ではありません。そのように改めて感じたのは、令和二年二月末に全国の学校に要請された臨時休業の時でした。
新型コロナウイルスによる突然の休業。しかし、休業に入るまでの時間と、新型コロナウイルスに関する情報量が少ない中、養護教諭として何を子供たちに伝えるべきかを考えました。保健だよりを作成し、新型コロナウイルスとは、どのような病気なのか、どのようなことに気を付けて休業中の生活を送ればよいのかを伝えました。

一人じゃない、先生方と一緒に

誰もが不安を抱える中、先生方一人一人が自分にできることを考えてくれました。
ペーパータオルでの簡易マスク製作や、次亜塩素酸水を提供する業者等の情報などを持ち寄り、職員会議で提案してくれました。養護教諭だけが感染症の問題に対応するのではなく、学校全体で子供たちの安心・安全を考えてくれました。

西小版「新しい生活様式」

本校では、養護教諭も普段から学年主任者会に参加しています。学校再開後に予測される課題や不安点について、学年主任者会の中で話し合いを重ねました。「密にならない生活様式」「手洗い、手指消毒の徹底・見届け」「児童の健康状態の把握」「給食の配膳・下膳の仕方」「校内の消毒」など。そこで、保健主事を中心に、一日の子供の活動に対応した西小版「新しい生活様式」を作成しました。正しい手洗いの仕方を、先生方に覚えてもらうために、保健主事と一緒にショート研修を開催しました。
給食時の手洗いや配膳の仕方については、栄養教諭と連携し、児童に分かりやすいように、先生方を子供役にして映像を作成しました。

組織の一員でありミドルリーダーとして

今後も、専門的なことは養護教諭としての頑張りどころですが、組織の一員として、ミドルリーダーとして単独で動くのではなく、同僚とともに組織で対応していきたい思います。子供たちが安心して、楽しい学校生活を送れることを願いながら。

実践ノート474は以上です。

このページに関するお問い合わせ

教育委員会教育政策課
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ファクス番号:054-221-3561
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