遠州灘沿岸侵食対策検討委員会

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ページID1029378  更新日 2024年4月12日

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遠州灘沿岸の現況と課題

遠州灘沿岸は、静岡県の御前崎から愛知県の伊良湖岬に至る、約117kmの海岸で、天竜川河口を頂点として東西に緩やかな弧を描く、我が国有数の長大な砂浜海岸です。浜岡砂丘や中田島砂丘に代表される砂丘がほぼ全域にわたって発達し、背後を覆うクロマツ林とともに白砂青松の美しい景観を誇っています。

写真:浜松篠原海岸


しかし、ダムや砂利採取などによって河川から海岸への土砂供給量が減少したことや、海岸における人工的な構造物の建設によって漂砂の連続性が遮断されたことなどにより、かつて雄大な景観を誇っていた砂丘も、一転して侵食に脅かされる状況となりました。
天竜川の河口に近い竜洋海岸や浜松五島海岸など、一部で見られていた海岸侵食は、現在、遠州灘全域に急速に広がりつつあり、平成14年7月の浜名バイパス前面の異常侵食や、平成15年10月の中田島海岸におけるゴミ流出に代表されるような、今までにない急激な侵食が、遠州灘沿岸の各所で見られています。
このような背景から、背後地の人命や資産、美しい海岸景観を保全するため、一刻も早い侵食対策の実施が求められていますが、安易な施設整備は土砂供給バランスの不均衡を生じ、新たな侵食の発生を招く恐れがあるほか、遠州灘特有の美しい海岸景観や貴重な生物環境への悪影響も予想され、慎重な対応が必要です。

遠州灘沿岸侵食対策検討委員会

本委員会では、多様な海浜利用や豊かな生物環境を創出してきた遠州灘の美しい砂浜の回復と保全を図るため、愛知県境から天竜川からの沿岸漂砂が影響する牧之原市までの海岸を対象とし、侵食状況の分析や、遠州灘沿岸海岸保全基本計画における基本的な方針である養浜やサンドバイパスを主体とした沿岸全体の漂砂バランスを考慮した侵食対策工法の検討を行っています。

委員構成

学識

 

氏名

分野

所属・役職

委員長

宇多高明

海岸工学 一般財団法人 土木研究センター なぎさ総合研究所長
委員

加藤茂

海岸工学

国立大学法人 豊橋技術科学大学

建築・都市システム学系 教授

加藤史訓

漂砂研究
(海岸)
国土交通省 国土技術政策総合研究所
河川研究部 海岸研究室長

中村聡志

海岸工学
(港湾)
国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所
港湾空港技術研究所 沿岸環境研究領域 上席研究官

八木宏

水産工学 防衛大学校 システム工学群 建設環境工学科 教授
行政

 

分野

所属・役職

委員 河川管理者 国土交通省 中部地方整備局 浜松河川国道事務所長
海岸管理者 静岡県交通基盤部河川砂防局長
海岸管理者 静岡県交通基盤部港湾局長
海岸管理者 静岡県経済産業部農地局長
保安林管理者 静岡県経済産業部森林・林業局長
地元市 浜松市 副市長
地元市 湖西市 副市長
地元市 磐田市 副市長
地元市 袋井市 副市長
地元市 掛川市 副市長
地元市 御前崎市 副市長
地元市 牧之原市 副市長

開催状況(会議資料の公表)

最近の委員会

過去の委員会

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このページに関するお問い合わせ

交通基盤部河川砂防局河川企画課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3038
ファクス番号:054-221-3380
kasenki@pref.shizuoka.lg.jp