第33回森に親しむ心を伝える「NPO法人森林インストラクターしずおか」

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ページID1062281  更新日 2024年3月15日

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第33回

森に親しむ心を伝える「NPO法人森林インストラクターしずおか」

青野理事長
青野理事長 背景の絵画は自筆の作品

こんにちは。静岡県中部地域局です。

地域活動に取り組む方々や、イノベーションを起こしている企業にスポットを当て、地域と関わるようになったきっかけや活動内容について、中部地域局の職員がインタビューし、みなさんが元気になる情報をお届けします。

第33回となる今回は、静岡市葵区で、市民に森の魅力を伝え、自然に親しむ心を育んでいる「NPO法人森林インストラクターしずおか」の青野ダイチ理事長にインタビューしました。

”森の案内人”森林インストラクターが集結

森林インストラクターは、環境教育等促進法に基づく農林水産・環境大臣の認定事業として資格試験が行われている、全国的な資格です。試験では、森林の動植物や、農林業との関わり、及び森林内でのレクリエーション活動などについて出題されます。合格率は3割程度で、静岡県内では毎年数人の方が合格して、自然に関わる様々な活動に携わっていきます。

森林インストラクターしずおかは、平成12年に、任意団体として結成され、活動を開始しました。その後、会員も増加し、現在ではNPO法人として組織を運営しています。

私(青野理事長)は、以前は静岡県の農業技術職員として勤務しており、そのころは園芸や果樹が主な仕事分野で、森林についてはあまり関わりがありませんでした。

しかし、定年退職を前にして自然、特に森林の魅力に気づき、独学で森林インストラクターの資格を取得して、森林インストラクターしずおかへ入会しました。

現在の森林インストラクターしずおかは、10名の役員と、31名の会員を抱える団体に成長しています。

自然に親しむ活動をプロデュース

富士山宝永火口
森で遊ぶ会(富士山宝永火口)
山菜のてんぷら
静岡市高山市民の森・森林教室(山菜の天ぷらパーティ)
子ども樹木博士
子ども樹木博士認定会

森林インストラクターしずおかでは、静岡県内外において、手軽にアクセスできるスポットで、一般の方が自然に親しむイベントを開催しています。

自然観察会「森で遊ぶ会」は、主に大人の方を対象に、富士山の中腹、長野県の入笠高原、愛知県の雨生山などを歩いて、樹木や草花を身近に見て、インストラクターの解説を受ける行事です。毎回、20~40人の参加者があります。

次に、静岡市からの委託事業として「静岡市高山市民の森・森林教室」を年に6回開催しています。こちらは家族向けの内容で、午前に樹木観察会を行い、午後に自然の素材を生かした料理や工作を行っています。特に午後の料理体験では、山菜の天ぷらパーティや、竹を芯にして焼くバウムクーヘン作成体験が好評です。

加えて、静岡県立美術館周辺で、子ども樹木博士認定会を開催しています。子どもたちにインストラクターが樹木を解説して周遊し、最後に樹木の枝や葉がどの種類かを当てるクイズを行っています。

こうした活動は、毎年一定の参加があり、リピーターも来てくださるのですが、課題は限られた予算の中で、参加者を集めるための広報が難しいことです。静岡市の広報誌に募集記事を掲載していただいた時は、定員を超えるほどの参加申込があるのですが、掲載されなかった場合の申込者が少なくなってしまうことが悩みです。

地道な活動が将来の自然保護につながっていく

森林インストラクターしずおかでは、以上のようなイベントの開催だけではなく、有度山北麓の県有地での里山整備活動も行っています。これは、月に2回ずつ程度、竹の伐採、雑草取り、枝打ちなどを行い、植生のバランスを保っています。

また、小学校や中学校、企業の依頼に答えて、インストラクターが環境学習の講師を務めることもあります。

これらの活動は、地道で小規模なものですが、継続していくことによって、現在の自然を守っていくとともに、将来の自然保護の担い手を育てていくことにもつながると考えています。

静岡市のここが好き!

やはり、皆さんとともに活動しているフィールドの高山市民の森が好きですね。また、有度山から歩いて登る日本平も、絶景でおすすめです。

このページに関するお問い合わせ

中部地域局地域課
〒426-0075 藤枝市瀬戸新屋362-1 藤枝総合庁舎2階
電話番号:054-644-9102
ファクス番号:054-645-1152
chubu-chiiki@pref.shizuoka.lg.jp