しずおか文化財ナビ 犀ヶ崖古戦場
- よみ
- さいががけこせんじょう
- 指定区分、指定種別
- 県指定/記念物 ・ 史跡
- 指定日
- 1952年4月1日
- 員数
- 所在地
- 静岡県浜松市中央区鹿谷町582、583、587、588、589、590、618-1、618-2、619、627、628、641-46、641-64、641-71、無番地6筆,
布橋一丁目41、139-2 - 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 有
- 公開情報
- 随時 駐車場(犀ヶ崖資料館駐車場)午前9時-午後5時(休館日は駐車不可)
文化財の説明
【紹介資料】 浜松城跡の西北約1kmにある渓谷で、この谷地形が長さ約120m、幅45mにわたって、史跡指定されています。
浜松市の北方にあたる三方原台地で、元亀3年(1572)12月22日に徳川家康と武田信玄による戦がありました。これが、世に言う「三方原合戦」です。家康は、この戦に大敗して浜松城へ逃げ帰りました。夜になって徳川軍は、犀ヶ岳の近くに陣取った武田軍を急襲したところ、地形に詳しくなかった武田軍は不意をつかれ、誤って崖下に落ち、多くのの人馬が死んだと言い伝えられています。このとき、崖に布製の橋を掛ける計略を用いたと言う伝承も残されています。
三方原台地が侵食されて出来上がった渓谷で、台地の西に向かって深く入り込んだ谷地形を作っています。渓谷は全体で東西に長さ約2kmで、犀ヶ崖付近では幅は50m程で、両岸は絶壁となって谷底までは40m余りあったことが知られています。しかし、古戦場であった渓谷も、周囲が宅地化し道路拡幅等で埋め立てられたりして、崩壊防止のため護岸の施された史跡指定地が約120m、雑木林と竹薮でおおわれた谷地形として残るのみとなりました。
(静岡県教育委員会1997『静岡県文化財ガイドブック 中世以降の史跡』より)
地図情報
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