しずおか文化財ナビ 鳥居松遺跡出土金銀装円頭大刀

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ページID1021486  更新日 2024年1月5日

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写真:鳥居松遺跡出土金銀装円頭大刀

よみ
とりいまついせきしゅつどきんぎんそうえんとうたち
指定区分、指定種別
県指定/有形文化財 ・ 考古資料
指定日
2020年3月27日
員数
1口
所在地
静岡県浜松市中央区蜆塚四丁目22-1
一般公開有無
駐車場の有無
公開情報
随時午前9時-午後5時 有料 休館日あり

指定内容

【指定資料】 浜松市中区森田町の鳥居松遺跡において、河川跡の底から出土した大刀である。全長76.5cmであり、鉄製の刀身と円頭形で木芯金銀張装の柄が遺存する。また、柄元に巻かれていた銅地金張の責金具がある。
柄には、朝鮮半島の製品に見られる龍文や連続波頭文など、優れた装飾を持つ。また、精緻な彫刻や金銀張りといった、古墳時代における高度な工芸技術が用いられている。
鋲や鎹、責金具により補修されている点も特徴的である。製作時期は6世紀前葉に位置付けられるが、河川跡に沈められた時期は6世紀後葉と考えられ、半世紀ほどの伝世と補修が行われた稀な事例である。
墓以外から出土した装飾大刀としても極めて異例である。特別に伝世した金銀装の大刀が川底に沈められていたことは、有力者層による特異な儀礼を示すものとして重要な歴史的価値を持つ。
鳥居松遺跡出土金銀装円頭大刀は、優れた装飾工芸を持ち、製作から伝世と補修、出土状況まで特異な経緯が確認できる古墳時代後期(6世紀)の大刀であり、刀剣の歴史、静岡県の歴史を考える上で極めて重要である。
年代:古墳時代後期(6世紀)

地図情報

地図

このページに関するお問い合わせ

スポーツ・文化観光部文化局文化財課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3183
ファクス番号:054-250-2784
bunkazai@pref.shizuoka.lg.jp