しずおか文化財ナビ 蟲魚帖稿
- よみ
- ちゅうぎょじょうこう
- 指定区分、指定種別
- 県指定/有形文化財 ・ 絵画
- 指定日
- 2013年3月15日
- 員数
- 14葉
- 所在地
- 静岡県浜松市中央区松城町100-1
指定内容
【指定資料】 近世絵画史を代表する画家、渡辺崋山最晩年の代表作「蟲魚帖」の唯一の稿本(下図)である。
紙本墨画(一部淡彩)。寸法各32センチ×14センチ(縦×横)。実際の写生によるもので、13葉と目録1葉、合わせて14葉よりなる。描かれた対象は、草木、虫、茄子、亀などで、その描写は生き生きとしており、優れた素描の筆技を知ることができる。また、正本との比較から具体的な制作過程が理解できる点も貴重である。一部には紙の剥離があるが、保存状態はほぼ良好である。正本である「蟲魚帖」に記載された年紀や崋山の椿椿山宛て書簡の考証から制作年代は天保12年(1841)8月と特定できる。
崋山は三河田原藩士。当時の南画の第一人者である谷文晁に師事し、洋学に造詣が深く、西洋画と伝統画法を融合した風景・肖像画を得意とした。
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