しずおか文化財ナビ 遠江のひよんどりとおくない 懐山のおくない
- よみ
- とおとうみのひよんどりとおくない ふところやまのおくない
- 指定区分、指定種別
- 国指定/民俗文化財 ・ 無形民俗文化財
- 指定日
- 1994年12月13日
- 員数
- 所在地
- 静岡県浜松市浜名区引佐町
- 一般公開有無
- 無
- 駐車場の有無
- 無
- 公開情報
文化財の説明
この芸能は、「おこない祭り」ともよばれ、毎年一月三日に、懐山の泰蔵院で演じられている。愛知、長野、静岡の各県境の山間では春祈祷としてのオコナイが、それぞれの土地の観音堂、阿弥陀堂などのお堂で行われ、田遊び、猿楽、田楽などの中世芸能が演じられており、懐山のおくないも、それらの一連のものの一つである。
懐山には近年まで四十番の芸能が伝承されており、この種のものの中では最も数が多かった。また、この中には「まりのかがり」などの猿楽能の曲や「綿付(わたづけ)」、「塩買」などの、ものまね(狂言)など、特有の曲目も含まれている。
かつては旧暦の一月四日から五日にかけて、夜を徹して演じられたが、現在は一月三日に泰蔵院の裏山にある伽藍祠(がらんし)の前で、「三々九度の盃」、「禰宜の祝詞」、「順の舞」を行い、泰蔵院阿弥陀堂に帰って、「順の舞」、「片剣の舞ともどき」、「鬼の舞」、「駒の舞」、「女郎の舞」、「年男」、「田遊び」等の演目を演じ、最後に「鎮めの獅子の曲」と続き、その日のうちにすべての行事が終わる。
出典:文化遺産オンラインより
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