2023年度働き方改革先進企業(フジ物産株式会社)
石油製品・漁業用餌料の販売、鰻の養殖・加工、冷凍食品及び水産食品の販売等
フジ物産株式会社
- 所在地
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静岡市清水区大坪2丁目5-32
- 代表者
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代表取締役社長 山﨑 伊佐子
- 業種
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石油製品・漁業用餌料の販売、鰻の養殖・加工、冷凍食品及び水産食品の販売等
- 従業員数
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140名(男性114名/女性26名)
- 取り組み
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新しいチャレンジへの推奨と社員の視野拡大を期待して「副業制度」を導入
副業を取り入れたきっかけ
かねてより従業員の働きやすさのための取り組みは積極的に推進しており、フレックス導入、有給休暇取得単位の細分化、個人ごとの育児休暇明けの時短勤務の設定、フリーアドレスまたテレワークの導入と、段階的に働き方改革に取り組んできた。
その流れで、昨今多様な働き方の一環として注目される副業も、時流に合わせる形で導入。新しいチャレンジへの推奨や、従業員の視野を広げるという意味合いや期待も込めて取り入れを決めた。
取組内容
副業を始める際は、本業に支障が出ないことを条件に上長による「許可制」としている。
事業内容が多岐にわたり、部署ごとに業務の繁閑期や就業時間、性質が全く異なる当社ならではの事情もあり、部署ごとの上長に判断を委ねている。
また導入にあたって注意している点として、1日通算で8時間以上労働した時、後から労働契約を結んだ企業が割増賃金を支払う必要があるとの社会保険労務士の指導を受け、2社目の企業と労働契約を結ぶ際は、割増賃金スタートであると説明をしながら進めている。
成果・変化
2年前より副業を導入して以降、中途入社の求人で効果を感じている。副業可を求める求職者が一定数いることが分かり、従来とは異なるタイプの応募者が増え、導入した価値があったと良い感触を掴んでいる。
また、当社を副業先として就業する副業者の意見を聞くと、「今までと全く別の所での仕事になるのでネットワークが広がり面白い。スキルアップや学びのチャンスが増え、副業で培ったネットワークやスキルが本業に還元されて活かされているのではないか。収入増もメリット。一方、自己管理が大切で時間のコントロールは必須。」とのこと。
現状は副業の制限時間は決めておらず、上長がケアをしている。
副業者の実例の一つとしては、アスリートのセカンドキャリアをサポートする事業で、元プロバスケットボール選手を採用。
バスケットボールに取り組むすべての子どもたちに平等な機会を提供したいという思いから、副業でバスケットボールのクリニック経営を希望しており、種々の活動を行うためフルタイム勤務でなく1日5時間×週5日の時短で勤務。当社で就業しながらビジネスマンとしてのスキル等も学んでもらいつつ、バスケットボール学校の開校を成し遂げた。
今後の展望
副業制度導入から2年経つが、既存社員からの申し出はない状況にあるので、副業がもたたらすメリット等を含めた制度社内周知を行い、利用者を増やしていきたい。
また、元バスケットボール選手を時短勤務で雇い入れる際、育児休業規定から外れた時短勤務の制度がなかったため、当初アルバイト雇用としその間に急ぎ策定した。
会社として新しいチャレンジをすると想定外の出来事も起こるが、当社が掲げる「クレド」で取り決めた“実行が成功への近道”の通り、行動を起こし続けながら変革を続ける組織でありたいと考えている。
※従業員数等の掲載情報は2023年11月現在のものとなります。
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