働き方改革先進企業（社会福祉法人八生会）

介護老人施設やケアハウス、デイサービス施設などを運営

社会福祉法人八生会

所在地

浜松市東区安新町61－1

業種

介護老人施設やケアハウス、デイサービス施設などを運営

取り組み

働きやすい職場作りプロジェクト

概要

社会福祉法人八生会は、浜松市の東区にあり、創始者 栗野榮太郎氏の「老人福祉政策や地域社会の福祉増進に少しでも寄与したい」という想いから、1984年に設立されました。

現在、浜松と磐田エリアで、介護老人施設やケアハウス、デイサービス施設などを運営しています。
本事業では、法人内に設置された「働きやすい職場作りプロジェクト」の皆さんと共に、スタッフへのアンケート調査の実施、有給休暇取得率向上のための検討、ノー残業デーの徹底等に取り組みました。

アンケート調査を実施しました！

働きやすい職場作りプロジェクト

同法人では、スタッフのワーク・ライフ・バランスについて検討するための、女性による「働きやすい職場作りプロジェクト」が立ち上げられていました。このプロジェクトは、子育て支援や、やりがい支援によるワーク・ライフ・バランスの実現を検討するもので、今事業では、このプロジェクトの皆さんと一緒に取組を進めました。

アンケート調査を実施！

まずスタッフの皆さんの現状、課題を把握し、取組の方向性を決めるため、スタッフの皆さんへのアンケート調査を実施することになりました。
アンケート内容は、プロジェクトチームの皆さんが職場づくりアドバイザーの助言を得ながら検討し、労働時間や有給休暇、必要だと考える制度などについて尋ねることとなりました。

そして、アンケートを実施し、結果をとりまとめたところ、いくつかの課題が見えてきました。それは、スタッフの皆さんから、法人の勤務や休暇に関する制度をよく知らないという声や、有給休暇が取得しづらいという意見があったことでした。

具体的な取り組み内容を決めました！

勤務・休暇制度の周知

このため、プロジェクトでは、まず勤務・休暇制度をスタッフの皆さんへ周知することとなりました。具体的には、法人規定について、メールを利用してスタッフに周知を行うことを考えました。

有給休暇取得率向上のための検討

またアンケートの結果を受けて、有給休暇の取得率向上を目指し、目標数値や取組の時期について具体的な検討を行うこととなりました。

NO残業デーの徹底

さらに、同法人では毎週2日、水曜日と金曜日にNO残業デーの取組が行われていますが、取組が徹底されていないという課題がありました。そこで併せて法人全体の取組として、スタッフへの「NO残業デー」の周知徹底を行うこととなりました。

取組の成果と今後に向けて

取組の成果

人規定の周知については、一人一人のスタッフへ周知徹底ができるように、メールにより行いました。このことは、スタッフのみなさんはもちろん、プロジェクトチームのみなさん自身も、規定の内容を再確認するよい機会になったようです。
さらに、4月に行なっている役職者研修のメニューの中に、法人規定の周知を取り入れ、研修後に職場に戻ったら、その内容をスタッフにも伝えてもらうことにしました。

また、有給休暇取得向上のための検討については、プロジェクトチームとして、取組時期、取組内容についての検討を進め、来年度に向け「目指せ有給休暇取得50％」を目標に、取組を進めていくことを内部で提案することとなりました。
有給休暇とは別に設けられているバースデー休暇やアニバーサリー休暇等の特別休暇の取得率は高いことから、これらの休暇と同様に、取得を推進していく予定です。

NO残業デーの徹底については、様々な方法で周知を図りました。まず、スタッフに対して改めて周知を行った上で、朝のミーティングの際に知らせるようにしました。
また、周知用のポスターを掲示したり、NO残業デー当日に総務担当のスタッフが職場内を巡回したりといった地道な取組により、以前と比較して、早く帰宅する人が増えたそうです。

取組を通じて

「働きやすい職場作りプロジェクト」チームの皆さんは、プロジェクトを進めるにあたり、法人内での調整や、現場スタッフの仕事の調整などにも取り組まれました。このことは、取組に向けた法人内での機運を高めていくことにもつながったようです。

来年度以降に向けても、子育て中のスタッフの法人内研修の参加を支援するため、研修中の託児を検討するなど、前向きに検討を続けています。
八生会では、これからもスタッフの働きやすい職場づくりを目指し、取組を進めていきます。