井上颯さん(N高校 2024年度留学 台湾)
デジタルマーケティングの力で静岡県を訪れる台湾人観光客を増やす!
留学情報
- 留学国・地域
- 台湾
- 期間
- 令和6年9月30日〜令和6年10月25日
探究活動のテーマ
デジタルマーケティングの力で静岡県を訪れる台湾人観光客を増やす!
留学の概要
私の留学目的は、静岡県を訪れる台湾人観光客を増やすために何ができるかを知ることでした。そのために実施した活動内容は大きく5つありました。1つ目は、受け入れ先機関でデジタルマーケティングの有効な活用方法を学ぶことと、観光に関連する中国語を学ぶことでした。2つ目は、ふじのくに静岡県台湾事務所を訪問して事務所の活動について取材することでした。静岡県の認知度を高めるために観光だけでなく、商業分野においても現地スタッフの方々が精力的に活動されていることを知り刺激を受けました。また、静岡県と沖縄県の合同観光セミナーにも参加させていただき、インバウンド獲得についても学ぶことができました。3つ目は、静岡県の認知度を知るために街角インタビューを実施しました。多くの方にご協力いただき、予想以上に静岡が知られていないことがわかりました。4つ目は現地の旅行代理店の取材でした。現地の旅行会社が企画する日本ツアーにおける静岡の位置付けが確認できました。5つ目は、静岡茶のおいしさを現地の方に伝える活動でした。
留学して良かったこと
自分のことをもっと深く知るきっかけになったことです。
日本では慣れた環境や友達との生活が多く、同じことの繰り返しで新しい一面に気づく機会は少ないと思います。
しかし、留学では違う文化や考え方の中で生活することで、うまくいかないことや新しい発見を通じて、自分の意外な強みや弱みが見えてきます。
普段気づかない自分と向き合える経験は、自分を成長させる貴重な機会になりました。
留学中に苦労したこと
台中の語学学校に1ヶ月滞在した際、先生やクラスメイトから毎日のように食事や観光に誘われました。
おかげで孤独を感じることなく楽しい時間を過ごせましたが、その一方で、探究活動や学校の課題に取り組む時間が後回しになる危機感も覚えました。
「やるべきことを優先し、余った時間で楽しむ」
この順番を守る大切さを改めて実感した1ヶ月でした。
留学で一番印象に残っていること
- 静岡県や静岡茶の認知度を調査するために実施した街角インタビューです。
私は約50組の台湾の方々に飛び込みでお話を伺いました。
すべて中国語でのインタビューでしたが、拙い言葉にもかかわらず、多くの方が温かく協力してくださいました。
老若男女、さまざまな背景を持つ台湾の方々と直接交流する中で、異文化コミュニケーションの素晴らしさを改めて実感しました。
特に印象的だったのは、台湾の方々が日本文化への深い愛情を持っていることです。
自分の国が愛されていることを知り、誇らしい気持ちになったと同時に、台湾の人々への親近感が湧いてきました。
お互いの文化を尊重し、楽しみ合える関係性の素晴らしさを肌で感じることができた瞬間でした。 - 台北のふじのくに静岡台湾事務所を訪問したことです。
台湾に事務所を設置している自治体は、全国でも静岡県と沖縄県の2つだけです。
取材では、これまでの活動で培った経験や考案されたPR戦略、静岡の魅力を伝えるための取り組みについて、たくさんのことを学ぶことができました。
わずか4人の職員で運営されていますが、静岡県の魅力を台湾の人々に伝えるために、さまざまな業務に精力的に取り組まれています。
その努力には本当に感銘を受けました。この事務所の存在と努力が、静岡と台湾の関係をより深いものにしていると感じました。
留学経験を活かして、今後やってみたいこと
日本と世界をつないで、日本の魅力をより高めて、より活性化させたいと思っています。
そのためにも日本の地域の魅力を高めてより多くの人を惹きつけて、感動させたいです。
将来は、世界を飛び回り、多くのことを見て学んで、日本の地域を活性化させて、世界と日本の地域と地域、地域と人、人と人をつなぐ事業に携わりたい。
この夢を実現するために、大学では多言語共生と多文化共生を学び、より多くの国を訪れたいです。
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