名倉花さん（清水南高校　2024年度留学　デンマーク）

人々の自己実現に繋がる幸福への多様な考え方と社会の仕組みについて学ぶ

留学情報

留学国

デンマーク

期間

令和6年8月18日〜令和6年9月3日

探究活動のテーマ

人々の自己実現に繋がる幸福への多様な考え方と社会の仕組みについて学ぶ

留学の概要

留学テーマを達成するために2つの視点から考え活動しました。1つは幸福度が高い環境についてです。デンマークには幸福博物館という幸福に関する様々な情報が展示された博物館があります。幸福が成り立つ視点や各国の取り組みなどについての正確な情報を学び、幸福についての自分の考えを深めました。さらにリアルな意見を聞くため、街頭アンケートを行いました。幸せだと感じる要素などについて街の方々に聞きました。また、地域の小学校を訪問し、日本の教育との違いを学びました。もう1つは幸福度が低い人を助ける仕組みについてです。まず、不幸せだと感じる要素やメンタルヘルスへの考え方などについて街頭インタビューを行いました。また、地域の老人ホームで働く方にデンマークの福祉サービスについてインタビューを行いました。

留学して良かったこと

1番は視野が広がったことです。日本ではできない体験をたくさんすることができて、多くのことを学ぶことができました。例えばデンマークの方々は幸福が特別なものという共通の認識を持っていて常に幸福な生活ではなく、やりたいことをやりたい時にできる余裕があり満足した生活を意識しているということを学び、自分の価値観を広げることができました。日本の課題について深く考えることができました。たくさんの優しい方々に出会えていろいろな場面で支えてもらいました。自分のやりたいことを実現するには本当にやりたいという意思を表に出してとにかく行動すること、たくさんの人と関わり合い、時には頼ることが大切だと感じることができました。日本語が通じない場所で探究活動を行うことで気づけたことだと思いました。

留学中に苦労したこと

英語での生活です。英語が思うように話せず、苦労しました。しかし周りの方々はとても優しく英語が上手に話せない私に優しく丁寧に接してくれて伝えたいことを全て伝えることができる環境を作ってくれました。

留学で一番印象に残っていること

地域の小学校を訪問し、小学1年生の授業を見学したことです。机が常に班の形で並べられていて、ディスカッションが中心の授業であること、外で遊具を使って体を動かせる時間があること、など日本と違うところがたくさんありました。また先生と生徒の一対一のつながりがしっかりしていて生徒一人ひとりの質問に丁寧に答える先生が印象に残りました。デンマークの自己決定を大切にする文化を体感できた授業見学でした。

留学経験を活かして、今後やってみたいこと

この留学で日本とデンマークでは幸福についての意識の差がある事がわかりました。そこで日本に日常的に幸福について知れる場所を作りたいと考えています。留学で学んだことを活かし、より深めていきたいと思っています。また、留学経験についてsnsで発信し、多くの人に留学に興味を持ってもらいたいです。