大石百音さん(静岡雙葉高校 2023年度留学)
法律を通して多様性とは何かを追求する
留学情報
- 留学国
- カナダ
- 都市
- トロント
- 受入機関
- ILAC
- 期間
- 1か月
探究活動のテーマ
法律を通して多様性とは何かを追求する
留学の概要
私は元々、日本は同性婚が認められていないなど、世界的に見ても多様性について遅れをとっていると考えていました。そして留学するにあたり、私が好きな法律に観点を絞って、多様性とは何かを探究し、自分なりの見解を出すために、多民族国家であり、多様性が広く認められているとされるカナダのトロントに1ヶ月間留学しました。探究活動としては、カナダと日本の法律に対する意識の違いを同性婚、自衛隊に絞って調査する意識調査、また社会的弱者の方の現状を知るために教会でのボランティア活動を行いました。
留学して良かったこと
留学を通して私は日本の良さに別の視点から気づくことができました。留学前は一様に日本は多様性について劣っているから駄目、多様性が認められている海外こそ正解、という極端な捉え方をしていました。しかし、多様性が認められているからこそ放任主義となり、貧富の差が顕著に現れているなどの弊害も同時に学ぶことができました。日本が福祉国家であることの利点を、多様性という観点を通して自分なりに解釈し直す機会となりました。
留学中に苦労したこと
私は、探究活動の一環として掲げていた、ボランティア活動の受入先を探すのが最も大変でした。カナダはボランティアが盛んな国として知られていますが、その分長期的に参加するものが多く、短期間でも受け入れてくれるところを現地でアポを取って探す、というのは時間がかかりました。しかし、自分で現地で探す、ということにこだわったからこその参加した後の学び、達成感はかけがえのないものだったと思います。
留学に関連して現在取り組んでいること
私は昨年、法律について知識を深めるために行政書士を受験し、憲法や民法などの基本的な法律を学びました。私自身、判例を読むのが好きで、今でも時々見返しては内容を確認しています。今年は、模擬裁判選手権にも参加しましたが、大学受験への勉強が主だと思います。将来的なキャリアのため、大学では長期的な留学をするために、志望校合格に向け、日々勉強に取り組んでいます。
将来したいこと、将来像
私の夢は、海外の司法の利点を日本に取り入れることです。この留学を通して、改めて世界的に見た日本の多様性の遅れを強く、感じました。今の日本の福祉国家であることの良さを保ちつつ、夜警国家ならではの多様性を取り入れていくか、この両立が日本の課題であると私は考えます。将来はこの課題が解決され、多様性社会の確立を法律の観点からサポートしたいです。
未来のトビタテ生へのメッセージ
大げさかもしれないですが、トビタテに応募し合格したことで自分の人生が変わりました。今まで漠然と法律家になりたい、留学したいと考えていたことが、トビタテで法律留学として実現したことで自分の夢が明確化しました。私は留学にデメリットはない!と強く感じています。これを私は常に掲げています。留学は、自分の中で成功しても失敗しても確実に自身の成長につながります!だからこそ少しでも興味があれば挑戦してみることが自分の考え方を変える鍵となり得ると思います。思い描く将来を叶えるために留学という選択肢も一つ考えてみてはどうですか?
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