鈴木美海さん(日本大学三島高校 2024年度留学 イギリス)
ルッキズムをぶっ壊す
留学情報
- 留学国
- イギリス
- 期間
- 令和6年7月15日〜令和6年8月19日
探究活動のテーマ
ルッキズムをぶっ壊す
留学の概要
ルッキズムに悩む人に向け、SNSで多様な価値観を発信しました。国際色豊かで多様性に溢れるイギリス に行き、日本では理解されにくいさまざまな個性やスタイルを、自分らしく自由に生きる魅力を、映像や写真、あるいはライブで、多くの人に発信しました。また自分のスタイルや日本の魅力なども現地で海外の人と共有し、その感想なども発信しました。 日本の若い子は特にルッキズムに囚われていると思います。また自分もそうであると感じています。海外の友人たちとコミュニケーションを取る中で、多様な価値観を知りました。日本では歓迎されないそばかすや矯正も、彼らは「可愛 い」と自信を持っている。自分の「好き」を追求し、自分らしく自由に生きている。他国の多様な価値観や文化にもっと触れ、それを今の世代に発信することで、これからも生き方やジェンダーなど様々なことに思い悩む人の 助けになれたらと考えています。
留学して良かったこと
数えきれないほどありますが、特に良かったことはルッキズムについて悩むことが圧倒的減った点とジェンダーに触れる機会が多かった点です。一つ目の点については、私の留学テーマであり私自身が囚われている問題でした。ルックスが完璧な状態じゃないと外出できない私でしたが、メイクはコンプレックスを隠すものではなく楽しむものだと教えられたように感じます。現地の方は、周りの目を気にせず自分がやりたいことを楽しんでいる人が多かったので、誰も互いには干渉せず良い環境でした。人に干渉せず自分に自信があるから皆個性が溢れ出てて魅力的でした。この環境に置かれていた私自身も、もちろん他人の目を気にする機会が減り、自信に繋がりました。そして、自分に自信があるからこそ、他人の良いところを褒める人が多かったように感じます。二つ目はLGBTQについてですが、正直に言うと留学前はさほど興味がなかった点でした。LGBTQの割合がとても多く、私自身の周りも約5割くらいの人がLGBTQでした。今までLGBTQついて触れる機会が少なかったのでかなり衝撃を受けましたが、皆オープンで素敵な生き方をしており、ジェンダーについて興味が湧く良い経験でした。日本に帰ってきた今でもLGBTQについて考える機会が多く、日本でも多様性な生き方が浸透するべきと感じます。
留学中に苦労したこと
パッと思い浮かぶことがありませんが、強いていうならホームステイ先から追い出されたことです。悪さをしたわけではありませんが、新しい留学生が来て部屋がなくなるから出て行って欲しいとのこと。傷ついた、引っ越しが大変だった、というわけではありませんが、こちらではこんな事も当たり前のように突然起こりうるんだなと衝撃を受けました。
留学で一番印象に残っていること
覆面を被った人とすれ違ったことです。イギリスの夜は危険、昼夜関わらず身につけている物に注意をして過ごせと言われていたので警戒して過ごしていましたが、その日は友人と遊んでおり、少し遅い時間に帰宅していました。普段から、昼夜関わらずホームレスの人が20メートルほどの間隔でおり衝撃を受けていましたが、ポケットに手を突っ込み覆面を被っている人には一番衝撃を受けました。覆面を被って手を隠してるような奴は凶器を持ってる可能性があるから何かされてからでは遅いと聞き余計に恐ろしいと感じました。中には覆面を被りながらスクーターを乗っている人に後ろから私物を盗まれている友人が何人かおり、日本で生きていたら体験することない印象的な経験でした。
留学経験を活かして、今後やってみたいこと
現地のアート、メイクの楽しさの素晴らしさを身にしみて感じたので、特殊メイクに挑戦しようと思っています。元から、メイクをするのが好きで変わったメイクをすることがよくありますが、芸術を絡めた本格的な特殊メイクに挑戦したいです。そして、一般的な可愛さの固定概念をぶっ壊したいです。周りと違うのが恥ずかしいから、周りからよく思われたいから、と他人の目を気にして、現在の、日本の流行に合わせるのではなく自身が好きなルックスを目指して欲しいという気持ちも込め、特殊メイクをする私を発信したいです。また、留学中の様子をSNSで発信しているので、引き続き発信していこうと思います。
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