西部地域施設概要:加茂用水
施設の概要
加茂用水は、菊川市の市街地に位置する施設で、水路の完成が文禄3年(1594年)であると伝えられています。
この用水の受益地であった旧加茂村は、村を流れる菊川、西方川は、川底が浅く、農民は水不足に悩まされていました。そうした中、今川義元の武将であった三浦刑部は、今川義元が桶狭間の戦いに破れた後に武士をやめ、二人の息子とこの地に住み着きました。三浦刑部は、用水をこの地域まで導水するための測量、土地の取得、施設築造等を行い、多くの苦労の末、地域の農民の悲願であった水路は完成しました。しかし、水路の完成時には三浦刑部は亡くなっており、最後は二人の息子の手により完成しました。
井成山の山頂には、この用水の築造に携わった三浦刑部に係わる井成(いなり)神社が建立されています。
現在では、各種の整備が進められ、この施設には当時を偲ばせる構造物はありませんが、用水の取入れ口であった加茂井堰跡には、用水に関する歴史等が刻まれた石碑が建立されています。また、取入れ口より約150m下流のJR東海道線を潜る下流側には歴史を感じさせるレンガ造りの暗渠が残されています。
なお、加茂井堰は撤去され、農業用水の取水は井堰からポンプ施設に変更されていますが、現在でも農業用水路として利用されています。しかし、近年では、この地域に新たに用水路(名称は、同名の加茂用水)が整備されたため、補完的な役割を担う施設に変わっています。
施設の写真
施設までの交通アクセス
加茂用水(取水工)
- 車をご利用の場合
東名高速道路:菊川ICより約8分 - 公共交通機関をご利用の場合
菊川市コミュニティバス「菊川駅前」(西方・沢水加コース)より「東部デイサービス」(約6分)徒歩約8分
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