先輩職員の声 棚田 菜名子

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ページID1032969  更新日 2023年1月26日

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写真:棚田 菜名子1

棚田 菜名子

所属 湖西市立新居小学校
職種 学校栄養士
入庁年 平成11年


※掲載している職員の所属や業務内容は、令和元年11月現在の情報です。

これまでの職務経歴と、そこでどのようなエピソードがあったか教えてください。

平成11年
浜北市立学校給食センター
学校栄養職員として採用されました。給食センターで、市内18校分の給食を作っていました。先輩栄養士から献立作成や発注、衛生管理など学校給食の基礎を教えていただきました。ここで教えていただいたことが今の私の礎となっています。
平成14年
新居町立新居小学校(現在は湖西市立新居小学校)
初めての異動で、単独調理場を経験することとなりました。他市への異動でもあったため、形態や体制、人間関係も大きく変わり、初めは戸惑いもありました。給食センター勤務の時とは違い、子どもたちが常に身近にいて触れ合う機会が多く、給食の感想や実態などを直に聞くことができました。先生方からも声を掛けていただき、TT授業を行い、子どもたちが興味を持つような導入の工夫や授業全体の流れや組立などの大切さを教えていただきました。
平成20年
湖西市立鷲津小学校
市内で一番児童数が多い学校だったため、食物アレルギー対応人数も多かったです。除去食対応や保護者面談、詳細な献立表の作成などの対応一つ一つに細心の注意を払い、誤配誤食なく給食を提供することの大変さを改めて痛感しました。
平成26年
湖西市立岡崎中学校
初めての中学校勤務で、栄養教諭として新採で赴任しました。総合の時間では、食品添加物をテーマに、安全性や種類、使用用途などを調べたり、生徒が興味関心を持てそうな情報を提供したりして一緒に学ぶことができました。栄養教諭として指導をする際、より栄養に関する専門性を生かすことができるということを実感しました。
平成29年
湖西市立新居小学校(現職)
新居小学校で2度目の勤務になります。給食時間や給食委員会の活動で子どもたちと接する時間を大切にしています。養護教諭と連携し、指導する目標を一つに設定しています。保健指導と栄養指導をつなげて行い、連携することの大切さを感じています。子どもたちの実態調査を事前に行ってから指導をするようにしていて、実態に沿った指導と、継続して行うことの大切さを日々感じています。

ある一日のスケジュール

8時00分
勤務開始
食材の検収確認
メールチェック

当日納品される食材の品質や鮮度等を確認します。
市内栄養士等から入るメールをチェックします。
9時00分
事務処理
昼の放送原稿作成
食に関する指導など

伝票チェック、献立作成、昼の給食紹介原稿(給食委員会が放送)の作成、食に関する指導資料作成、食に関する指導などを行います。
10時00分
給食室で調理指導
味見

調理中の衛生管理指導をします。
料理の味見をします。
12時00分
給食指導
学級をまわり、配膳指導を行います。
食物アレルギー対応を行っている児童がいる学級をまわり、誤配誤食がないかを確認します。
子どもたちに給食の感想を聞いたり、偏食の児童には声掛けをしたりしています。
12時45分
給食委員会指導
給食ワゴンの片付け指導、給食委員会の放送担当者への指導を行います。
13時15分
事務処理、食に関する指導、会議、研修など
献立作成、発注処理、食に関する指導資料作成、食に関する指導や担当教諭との打合せ、掲示資料の作成、職員会議等の各種会議、研修などを行います。
15時30分
翌日の打合せ
給食員と翌日の給食についての打合せを行います。
16時30分
勤務終了

現在、どんな部署でどんな仕事をしていますか?

湖西市立新居小学校は、児童教職員合わせて約870食の学校です。栄養教諭として、献立作成や給食だより作成などの給食管理業務と、給食室の衛生管理指導を行っているほか、給食時間や家庭科などの各教科で、学級担任と連携して食に関する指導を行っています。
また、食物アレルギーを持つ児童も多くいるため、養護教諭と連携して、給食対応を行っています。
湖西市には学校栄養士が8名いますが、現在、市内栄養士会の研修の段取りなどを行う立場として、衛生研修会を開催したり、若手や経験の浅い栄養士を支援したりしています。

これまで仕事をしてきた中で、最もうれしかったこと、印象に残っていることはどんなことですか?

写真:棚田 菜名子2

給食で使う「とうもろこし」を、毎年2年生の子どもたちに皮を剥いてもらっています。「とうもろこし」クイズをしたり、剥き方を説明したりしてから、子どもたち一人一人に一本ずつ渡しました。どの子も、丁寧に一枚ずつ、実を傷つけないように皮を剥いてくれました。
「こんなにきれいに剥けたよ!」「ひげがいっぱいだね」「給食で食べるが楽しみ!」と様々な声が聞かれ、給食もいつも以上に喜んで食べてくれました。
子どもたちが、生き生きと活動している姿に、子ども一人一人が主役となり、わくわくするような楽しい食育体験の大切さを感じることができました。

県職員の仕事の「やりがい」「魅力」は何ですか?

小学校が職場であるため、常に子どもたちと関わりながら仕事をしています。安全でおいしい給食を作るということは大変なことですが、子どもたちから、「今日の給食もおいしかったよ」とか「苦手な野菜もがんばって食べたよ」など生きた感想をもらうことができ、日々元気に成長していく子どもたちの姿に、やりがいを感じます。
県職員は、異動により小学校の栄養士にも中学校の栄養士にもなります。単独校で職場に1人の場合もあれば、給食センターで複数の栄養士と勤務する場合もあります。その都度、自分自身も新たな気持ちで仕事に向き合うことができ、異動のたびにスキルアップして次に生かすことができるということも魅力です。

これから目指す県職員像、今後やりたい仕事等をお聞かせください。

写真:棚田 菜名子3

栄養教諭として仕事をしていく上で私自身が大切にしていることは、コミュニケーションをとることです。学校の子どもたち、教職員、調理室で働く調理員、保護者、地域の生産者など、様々な立場や職種の人と積極的に関わり、話をすることにより、自分自身も多くの事を学ぶことができます。
先日、地域の生産者を訪問し、直接生産者の想いや栽培の苦労話を聞くことができました。学校給食に地場産物を活用しながら、生産者の想いを子どもたちに紹介していき、学校と地域が連携した食育の推進を積極的に行っていきたいと考えています。

終業後や休日の過ごし方について教えてください。

中学生の子どもがいて、運動部に入っているため休日はよく試合の応援に行っています。家庭では、子どもたちと過ごす時間を大切にしています。仕事と家庭の両立は大変ですが、家庭があるからこそ、仕事をがんばることができていると思っています。
仕事柄、食べることが大好きなので、おいしいと評判のお店をよく食べ歩いています。おいしいものを食べて、たくさんおしゃべりをすることが私のストレス発散法です。

その他、特に伝えたいこと

「食べること」は「生きること」です。私たちの体は、私たちが食べた食べ物から作られています。「食」という字は、人を良くすると書きますが、食べ方次第で人を良くも悪くもします。ただ食べるのではなく、「考えて選んで食べる力」が必要になります。学校給食を「生きた教材」として活用し、「考えて選んで食べる力」、「生きる力」を育んでもらいたいと思い、日々給食を作り、食育を行っています。子どもたちが将来、健康的な生活を送るためによりよい生活習慣を身につけてもらうための手助けをすることができるこの仕事は、とてもやりがいがあり、すばらしい仕事だと思います。

写真:業務の様子

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