先輩職員の声 川瀬 渡
川瀬 渡
所属 交通基盤部 港湾局 港湾企画課
職種 土木
入庁年 平成18年度
※掲載している職員の所属や業務内容は、平成30年11月現在の情報です。
これまでの職務経歴と、そこでどのようなエピソードがあったか具体的に教えてください。
- 平成18年
- 沼津土木事務所 工事第1課
道路・河川・砂防等工事の発注や現場管理を担当しました。忙しい職場でしたが、周りの先輩方のサポートにより乗り切ることができました。苦情対応等大変なこともありましたが、どのようにすれば地域の方々の理解を得ることができるのか、積極的な広報活動の重要性を教えていただき、当時の先輩方には今でもとても感謝しています。 - 平成21年
- 下田土木事務所 港湾課
港湾・漁港工事の発注や現場管理、海岸保全施設の設計業務などを担当しました。台風により全壊した防波堤の復旧工事、地域振興につながる釣り公園の整備やキャンプ場の改良、漁業者の利便性向上につながる浮桟橋や船揚場改良工事などに携わり、地元関係者に大変喜んでいただいたことを今でもよく覚えています。 - 平成23年
- 経済産業部 水産業局 水産振興課
水産振興のための魚礁設置といった漁場整備に関する入札・設計・工事の全般を担当したほか、磯焼けと呼ばれる海藻が枯れてしまう現象の対応策を検討する実証実験を企画、実施しました。周りは事務職や水産職の方で、土木職は一人だけだったので、土木の技術的な立場からの意見を求められることが多く、やりがいを感じました。 - 平成25年
- 交通基盤部 港湾局交通基盤部 港湾整備課
最初の2年間は、港湾工事班に所属し、港湾整備に係る予算確保・配分、執行管理に携わったほか、工事予定価格を算定するための積算基準書の改訂や、積算システムの改良等を担当しました。後半2年間は、港湾環境班に所属し、主に公害防止対策事業や緑地整備事業の事業進捗に係る調整を担当しました。港湾整備課では、地域の課題解決のため、国と出先事務所、関係市町との間に入って各種調整を図り、新規事業計画を策定する経験を積むことができました。 - 平成29年
- 交通基盤部 港湾局 港湾企画課(現職)
港湾計画といった港に関係する各種計画の策定や、港湾・漁港の利活用の推進につながる各種プロジェクトの企画や調整等を行っています。土木職としてちょっと変わった仕事としては、スーパーヨットと呼ばれる超富裕層が所有する豪華クルーザーの県内港湾への寄港検討やクルーズ船の新規寄港へ向けた各種調整等を担当しています。
ある一週間のスケジュール
- 月曜
- 午前:清水港出張
午後:東京出張
清水港でクルーズ船の寄港対応
港湾計画変更に係る関係機関との打合せ - 火曜
- 午前:打合せ
午後:復命書作成
出先事務所と港湾の賑わい創出に係る打合せ
前日会議結果の復命書を作成 - 水曜
- 午前:打合せ
午後:打合せ
出先事務所と来年度の予算要求に係る打合せ
庁内関係課と沼津港みなとまちづくりに係る打合せ - 木曜
- 終日:東京出張
大型クルーズ船入出港シミュレーション立ち会い - 金曜
- 午前:打合せ
午後:協議資料作成
出先事務所と漁港用地利用転換に係る打合せ
港湾計画改訂に係る協議資料作成
現在、どんな部署で、どんな仕事をしていますか?
現在所属している港湾企画課では、港湾・漁港行政について幅広く担当しています。具体的には、港湾計画といった港に関係する各種計画の策定や、港湾・漁港の利活用推進につながる各種プロジェクトの企画や調整等を行っています。日々、国や市町等の関係機関や出先事務所、関係企業、地元関係者等との調整を行いながら業務を進めています。その他、予算の確保・配分に係る業務や建設コンサルタント等への発注業務、港の防災や海岸保全に関する業務も担当しています。
仕事をする上で日頃心掛けているのは、どんなことですか?
仕事を進める上で、日頃良い人間関係を築いておくことがとても大切だと実感しています。現在の職場は、関係者の意見を聞きながら調整を図っていく業務が多くあります。前例に倣って漫然と仕事を進めるのではなく、相手の意見にしっかり耳を傾け、相手が何を必要としているのかを見極めた上で、柔軟に対応していきたいと考えています。
これまで仕事をしてきた中で、最もうれしかったこと、印象に残っていることはどんなことですか?
新規採用された沼津土木事務所で経験した、住宅地における夜間の舗装工事です。大型幹線道路や工場に隣接しており、日中は工事ができない現場でしたので、地域住民の理解を得て夜間工事を行いました。具体的にどの時間帯にどのくらいの騒音が発生する可能性があるのか、騒音を少しでも抑えるためにどのように工夫しているのか、工事前には現場に隣接する関係者宅全戸を直接訪問して説明し、理解をいただきました。苦労した分、直接ねぎらいの言葉や感謝をいただく機会が多くあり、今でも印象に残っています。
県職員の仕事の「やりがい」「魅力」は何ですか?
県の土木職員の仕事の魅力は、幅広い分野でいろんな仕事に挑戦できることだと思います。本庁では、県全体にまたがる大きなプロジェクトに携わることも多いですし、出先事務所では、地域に根ざしたより県民に近い目線で仕事をすることができます。がんばった分だけ、人に感謝される仕事が多く、やりがいを感じることができると思います。
これから入庁される方へ期待することはどんなことですか?
入庁してから10年以上経ちますが、仕事の進め方はどんどん変わってきていると感じています。前例踏襲型の仕事のやり方ではなく、新しい考え方を取り入れながら、柔軟に対応していく力が求められていると思います。また、事業を円滑に進めるために、関係者とコミュニケーションを図りながら、積極的に説明責任を果たしていく姿勢が期待されています。
これから目指す県職員像、今後やりたい仕事等をお聞かせください。
静岡県は、海・山・川といった魅力的な自然がたくさんあり、温暖で過ごしやすい気候で知られていますが、インフラ面でもたくさんの魅力があります。新幹線で東京・名古屋まで約60分、東名・新東名・国道1号といった東西の交通の大動脈上にあり、中部横断自動車道が全面開通すれば、山梨・長野方面とのアクセスも格段に向上する見込みです。そんな静岡の魅力を土木職の立場から伝えられるような仕事をしていきたいと思っています。
終業後や休日の過ごし方について教えてください。
朝型の勤務時間を選択しているため、平日は可能な範囲で早めに帰宅し、子どもたちと時間を過ごすようにしています。週末は、早朝の時間帯に趣味のサーフィンを楽しんでいます。
その他、特に伝えたいこと
仕事とプライベート両面の充実が、良い仕事をするための鍵だと感じています。静岡県は、個人の事情に合わせ勤務時間を比較的自由に選択できるため、メリハリのある仕事ができると思います。興味がある方はインターンシップなども行っていますので、ぜひ活用してみてください。
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