平成27年2月県議会定例会知事提案説明要旨3-2-4
平成27年2月県議会定例会知事提案説明要旨
【3.「“ふじのくに”づくりの総仕上げに向けた重点的な取組」】(2)「内陸のフロンティア」を拓く取組
次に、富士山静岡空港についてであります。
平成26年度の富士山静岡空港の利用者数は、上海・武漢線をはじめとした国際線や、福岡線などの国内線が堅調に推移しており、1月末現在で約43万9千人、搭乗率は、65.4%となっております。昨年度の同時期と比べ、利用者数が約5万9千人増加し、搭乗率も6.7ポイント上昇しております。
中国からの訪日需要の高まりを受けて、昨年5月から天津航空がチャーター便を運航してきた静岡・天津線が、1月28日に定期便化するとともに、昨年12月25日から浙江省の杭州と、来週17日から同じく浙江省の寧波(にんぽー)との間で連続チャーター便が就航し、さらに、中国東方航空の上海・武漢線が、夏ダイヤから毎日運行となるなど、富士山静岡空港の航空ネットワークが着実に充実してきております。
これらの動きをさらに加速するべく、二次交通の改善、運用時間の延長や旅客ターミナルビルの増改築など、空港の利便性向上に取り組んでいるところであります。
二次交通につきましては、浜松市街地と空港を結ぶ予約制乗合タクシーを来月1日から運行するほか、アクセスバスの静岡線については、航空機の遅延にも対応した出発時間とするなど、利用者の立場に立ったサービスの向上に努めます。また、空港を活用した観光誘客を促進するための新たな取組として、藤枝市では、空港と藤枝駅を結ぶアクセスバスを運行することになりました。市町のこうした取組にも、積極的に支援してまいります。
運用時間の延長につきましては、県民にとって利用しやすい飛行ダイヤを実現するため、地元の皆様の御理解をいただいた上で、来年度のできるだけ早い時期に実現させたいと考えております。なお、運用時間が延長できれば、フジドリームエアラインズが運航する福岡便について、現在の1日3便から4便に増便されると伺っております。
また、旅客ターミナルビルにつきましては、現在、増改築の設計を進めているところであり、“ふじのくに”の空の玄関口にふさわしい施設にしてまいります。
さらに、空港と地域との調和ある発展と空港周辺の賑わいを創出するための新しい補助制度を創設し、地域の生活環境の整備とともに、空港及び空港新駅周辺の賑わい創出や空港ティーガーデンシティ構想の具体化を図ってまいります。
引き続き、空港の機能や利便性を高め、年間利用者数70万人の早期達成と更なる利用拡大に向けて全力で取り組むとともに、公共施設等運営権制度の導入に向けた具体的な検討を進め、魅力的で競争力の高い富士山静岡空港を目指してまいります。